スウェーデン語の普通名詞には数え方が違う2種類のグループがあり、en(エン)で数えるグループとett(エット)で数えるグループの2種類があります。
前回、スウェーデンの古い教科書に載っているひとつの文章を課題テキストとして、その内容が理解できるようになることを目標を掲げました。
前回の記事を読んでいない方は以下のページをご覧ください。
ということで、今回は課題テキストの1行目の文章を理解するためのステップアップをしていきたいと思います。
JP:このリスは元気がいいし、かわいいです。
今回の目標
ここでさっそく課題テキストからすこし脱線しますが、今回はスウェーデン語の普通名詞には2種類あることを知っていただきます。
その2種類とはen名詞とett名詞というものです。
ここでは特に断りがない場合、名詞といえば普通名詞のことを指したいと思います。
念のために普通名詞とは何かをカンタンに説明しておきますと、「空」とか「雲」とか「ニワトリ」とか、そういった一般的なものを指す単語です。「太郎」とか「新潟」とかは固有名詞です。もしピンとこない場合は「普通名詞」で調べてみてください。
ここで説明するen/ettの使い方は、英語で言えば「a dog」のように、名詞のアタマにつける「a」みたいなもので、英語の「a dog」はスウェーデン語で「en hund」になります。
ちなみにen/ettは本来はスウェーデン語で数字の「1」の意味です。
en名詞とett名詞
難しく言えば、enがつくものは共性名詞、ettがつくものは中性名詞というのですが、この専門用語は憶えなくても大丈夫。とりあえずen名詞とett名詞があるくらいに憶えておいてください。どの普通名詞もいずれかのグループに属しています。
ちなみにスウェーデン語の名詞全体の8割はen名詞です。それぞれの名詞に属する単語の法則はあったりするのですが、逆にその法則を憶える方が大変だと思うので、ここでは無視します。
さらにスウェーデンのヒトも「この名詞はen名詞だっけ、ett名詞だっけ?」ってなることもあるので、コミュニケーションをとる上では間違っていても大丈夫なケースが多いです。間違えると意味が違ってきてしまうケースもありますけどね。
en名詞の例
では、スウェーデン語のen名詞の単語を3つほど例に挙げてみます。
ちなみに課題テキストで使われている「ekorren」ですが、実は普通名詞の「ekorre」もen名詞ですので「en ekorre」になりますよ。こちらは今後説明します。
en katt(エン・カット)
ねこ
en hund(エン・フンド)
いぬ
en bok(エン・ブーク)
本
ett名詞の例
続いてスウェーデン語のett名詞の単語を3つ。
ett barn(エット・バーン)
こども
ett äpple(エット・エップレ)
りんご
ett träd(エット・トレード)
木
まとめ
ここで一度、課題テキストを見直してみます。
Gärna äter han en nöt.
みたところ、「en nöt」という部分にen名詞があるということはわかりますが、そのほかについてはまだよくわからないと思います。
今回のところはen名詞/ett名詞があるんだなー、と憶えておいてください。