18年07月19日(木)はれ。今日一日、お店であったあんなことやこんなことだったり、思ったことなどを綴ります。
- NEW2018年08月31日(金)/09月01日(土)
スウェーデン夏の風物詩「ザリガニパーティー」
お申込み状況:8月31日(残1席)、9月1日(残2席) - 入門者向け「スウェーデン語講座(ガイダンス)」のご案内
- 2018年7月のガイダンス開催日
- 07月19日(木)16時~17時
- 07月28日(土)16時~17時
※ お申込み方法はコチラの詳細PDFをご確認ください
今日のリッラ・カッテン
写真に写っているのは大学書林から発行されていた、山下泰文著の『スウェーデン語文法』という本。表紙カバーがないと全くソレとわかりませんが、そうなんだったらそうなんです。
すでに廃刊になっているものですが、ウチは2人ともこの文法書を使ってスウェーデン語を勉強してきたので、いまだに重宝しています。ちなみに2人の間では”山下文法書”という呼び名で通っているもの。
さて、野暮用でこのスウェーデン語文法書をパラパラとめくっていたら、なかにレシートが挟まっているのを見つけました。スウェーデンのヨーテボリにあるIKEAのレシート。
日付は2002年8月29日なので、イケアが日本に再進出した際の第1号店である船橋店がオープンした2006年よりも前ですね。ちなみにイケアは1972年に一度日本に進出&撤退しています。
2002年の夏はスウェーデンに何をしに行った時だったかな。ヨーテボリの北西部にあるショーン島で開催されていたスウェーデン語のサマーコースに参加したときだったかな。サマーコース終了後に独りでスウェーデンを巡り、2~3回ほどゲームオーバーになりかけた、人生で最も過酷な1カ月の1シーン。ゲームオーバーになりかけた時の情景はいまでも憶えていますから、人間って本当の「やっちまった」の瞬間って忘れないものなんですね。
日本にイケアがまだオープンしていない頃だったので(日本に再進出するするかもという噂はあった)、スウェーデンにあるイケアに行くと「スウェーデンにキター(・∀・)ー!!」と強く感じられたものです。
まったくほじくり返す必要のないタイムカプセルを開けるようなものですけれど、レシートに書かれた買い物内容を見てみるとこんな感じ。ちなみに1kr(クローナ)は、もちろん当時のレートは憶えていませんが、11円~14円ほどの範囲に収まっているはずです。
REDO VÄGGKL 27 99kr | 壁掛け時計VÄGGKLOCKAの略だと思われ |
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SMARR TAVLA 30X 49kr | ポスター?ポスターなんて買ったかな? |
GLANA FOTORAM 1 59kr | フォトフレーム当時はまだ現像する時代だった? |
BÄRKASSE M LOGO 2kr | イケアバッグあの青いブルーシートの買い物バッグ |
DRAGON DESS BES 49kr | カトラリーBESTIKの略だと思われ |
HEJ LJUSST F VÄ 5kr | ろうそく立て?LJUSSTAKEの略だと思われ |
HEJ LJUSST F VÄ 5kr | ろうそく立て?2つ買ったのか |
SNYGG VAS 26 AL 39kr | 花瓶花なんて飾ったことないのに |
BURKEN BURK 15 10kr | 缶?缶!? |
何に使おうと思って買ったのかまったくわからないものもありますけどね。なんとなくオミヤゲになりそうだと買ったものも含まれていると思います。いまではイケアなんて日本でも買えるので、イケア製品にまったくありがたみがなくなってしまいましたが。
当時の自分は、16年を経てこうしてネタにされているとは夢にも思うまい。
余談ですが、山下先生のスウェーデン語文法書からもうひとつ。
この本の最後のページに、写真のような印紙が貼られているのですが、調べたところ「検印紙」というものっぽいです。1959年に検印制度は廃止されたそですが、たしかに昔は「検印省略」「検印廃止」などが書かれている本を手にしていた気がします。
この検印は、著者が印税をきちんともらうためのカウントに利用されていたようで、著者と出版社のあいだで「たしかにこの本が出版物として印刷されたことを認識しました」という確認の意味があったのでしょう。コンピュータ管理が存在しないアナログ時代の名残で奥ゆかしい。
それにしても、ハンコがまっすぐですね。「そんなん押してあったらなんでもええやん、キミ!」という性格だと思っていましたが、山下先生本人が押した…のかな(失礼)。体調を崩されたというところまでは噂で聞いているのですが、どうされているでしょうか。
ところで、この文法書の初版は1990年なんですけど、検印廃止後も大学書林はこのシステムを続けていたんですかね。
Hattjakten av Sven Nordqvist(スヴェン・ノードクヴィスト)
突然、わけもわからない状況でおじさんの帽子は消えてしまいました。おじさんは帽子をさがしに出掛けます。道すがら、おじさんは見覚えのあるモノをいくつも目にするのです。
ビョルネン・ソベル