
初めてスウェーデンに行ったときの噺(3)
前回はコチラ。
初めて訪れたスウェーデン。最後に訪れた街、ストックホルムのホテルで部屋に閉じこもってスウェーデン語の勉強を始めました。
前回にも触れたとおり、大学の制度を通じてストックホルム大学に交換留学生として送ってもらうには、成績が優秀であり、選抜試験を突破しなくてはなりません。
しかし、2年生の夏休み前までほとんどスウェーデン語を勉強していなかったし(一応、スウェーデン語専攻の学生のハズだけれども)、英語も得意ではない。さて、どうするか。
とりあえず、夏休み明けまでの大学が再開するまでのあいだ、自分一人でできるだけのことをやっておこうと決めました。
先に断っておくと、以下に挙げるのは決して正解のやり方とは限りません。もっと効率のいい勉強の仕方は人それぞれかもしれませんが、あくまで自分はこういうことしてましたというお話です。
まず着手したのは、不規則変化する動詞の活用を憶えること。英語で言うところの、最後に「-ed」を付ければ過去形になるという単純な変化をする動詞ではなく、「write-wrote-written」とか「eat-ate-eaten」みたいなヤツ。
大学受験のために英語の勉強をした際、不規則変化する動詞の活用を憶えておいたことで結構役に立った印象があったし、この動詞の活用を憶えるというのは、どんな名教師の下で学ぼうと暗記モノできるかどうかは自分のやる気次第。避けて通れない道から潰しておこうじゃないかと。
そして、大学のスウェーデン語の授業で渡されていたテキストをすべて見返しました。知らない単語があれば、下線を引き、ノート1行分、左端から右端までその単語を繰り返し音読しながら書き綴る。ただし、この時点では独学スタイルなので、音読はデタラメだったかもしれません。
文法的に「なんだこれ?」な箇所があれば、こちらも授業のために買っていた文法書で調べてみる。最初からすべてを理解できなくてもいいから、いつか理解できるようになればいいという気持ちで、それらをひたすら繰り返しながらスウェーデンから帰ってきてからの残りの夏休み期間を過ごしました。
そして夏休みが明けて、また大学が再開するわけです。自分が参加したい授業を選択して提出するのですが、もちろんスウェーデン語関連の授業はで日程を埋め尽くしました。
夏休み前までスウェーデン語に対してまったくやる気のなかった自分が、この夏休みを経てスウェーデン語の授業に臨むと…
「あ。スウェーデン語の授業の内容、結構わかるじゃん」になっていました。やればできるもんだ。
次回はコチラ。