ビョルネンは時間泥棒@19年02月22日(金)

スウェーデン洋菓子店のブログのようなものですが、スウェーデンがまったく関係ない話題ばかり。

「御魚ギャラリー」展示内容

  • 19年02月05日(火)~19年03月30日(土)
    『日本語に翻訳されたスウェーデン絵本展』

店内イベント

店外イベント

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【02月】23日(土)/28日(木)
  • 【03月】09日(土)/14日(木)/28日(木)/30日(土)

今日の時間泥棒

ストックホルムの地下鉄に掲示されていた広告

花粉症シーズンになる前、たしか昨年あたりから毎日ヨーグルトを飲むようになりました。そのおかげもあってか、例年よりも鼻の調子がいいような気がします。

ただし、毎日の頭痛に悩まされるようになった。そこも含めて体質改善されているのかな。でもそんなトレードオフが発生するなんて聞いてない。花粉症のせいとはいえ、毎日「頭痛がぁ」なんて言っている人間は周囲にとっても面倒な存在だろうし、なんとかならないものか。

で。頭痛の所為もあって今日は何を書くかサクっと決めたかったので、過去のスウェーデンで撮った写真をスマホのなかから漁ってみました。

スウェーデンの広告の写真を撮っていた。「Sparkonto utan räntan är som midsommar utan sill」と書いてありますが、「金利のない銀行口座なんて、ニシンのない夏至と同じ」という意味です。「ニシンのない夏至」がどれくらい悲惨なものなのかは、各自のイマジネーションに委ねますが。

日本人の感覚からすると、キャッチコピーだけとか、商品写真とキャッチコピーだけとか、スウェーデンの広告って地味なものが多いです。人物の写真が入っていたとしても、無名な人物を起用することが多いんじゃないかな。

逆に世界から見ると日本の広告が派手すぎるという方が正しいかもしれません。日本に暮らしているとわかりづらいですが、『日本 広告 芸能人』という複合キーワードで検索してみると、日本の芸能人(有名人)起用率は突出していることが見受けられる情報が見つかります。

日本人には「あの有名なヒトが使っているなら安心」という心理が働きやすいのでしょうか。みんなが知っているから安心と思ったり、みんなが知っているからイイモノと思ったり、”自分の価値観”ではなく”世間の価値観”に振り回されているのはシンドイと思うのです。

ちょっと前にブータンが『世界で一番幸せな国』と持ち上げられていましたが、いま世間でどれだけブータンに注目が集まっていますかね。国連が発表する『世界幸福度ランキング』なんて、何の意味もないですし。自分の暮らしている日本が何位であろうが、まずは自分自身が幸福であれば関係ないですから。

「”自分自身が幸福であればいい”とか、周囲のヒトはどうでもいいのかな?」とか揚げ足取られそうですけど、「自分自身が不幸な人間が、周囲の人々に幸福の御裾分けをすることができるんですか?」ってハナシです。もちろん他人に迷惑を掛けないことは大前提で。

「幸福かどうかは自分で決めるもの」とはよく言ったものですが、メディアをはじめとした周囲の声に振り回されず、自分が信じる価値観を自分で決める練習をしておく必要があると思うのです。

そうやって自分の価値観を貫こうと生きていると、こうやってほとんど友達がいない人間が出来上がるんですけどね。LINEのメッセージに生活リズム乱されたくないし、飲み会とか行きたくないし、友達100人いても名前憶えられないし。でも、不幸じゃないからいいんです。

今日はスウェーデンの広告のハナシから、幸福論になっちゃった。オシマイ。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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