スウェーデン洋菓子店のブログのようなものですが、スウェーデンがまったく関係ない話題ばかり。
「御魚ギャラリー」展示内容
- 19年02月05日(火)~19年03月30日(土)
『日本語に翻訳されたスウェーデン絵本展』
店内イベント
《満席》 19年02月15日(金)/16日(土)12時~
スウェーデン洋菓子教室「セムラをつくろう!」
洋菓子教室の詳細ページ《満席》19年02月13日(水)12時~13時
お話会「日本に住んでみて感じたこと、気が付いたこと(仮)」
スウェーデン語教室
ネイティブによる「スウェーデン語講座」隔週水曜 11時30分~13時
初回2月27日(水):参加お申込みページリッラ・カッテン店長による「スウェーデン語講座」
入門者向け「スウェーデン語講座(ガイダンス)」のご案内
- 今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
- 【01月】31日(木)
- 【02月】09日(土)/14日(木)/23日(土)/28日(木)
今日の時間泥棒
昨日触れましたが、2月からのスウェーデン絵本展示の内容に触れましたが、思ったよりもいい反応をいただいた気がするので、それを信じて3冊の日本語訳版を取り寄せることにしましたよ。
今日お店に来てくださった方とも絵本展示のことについて少しお話して、図録まで行かずともペライチでいいから展示会に来てくださった方が持って帰れるものを用意するのもいいかなと思いました。週末につくれるかな。
店に行ったら店長から「シルヴィアカーカあるよ」と言われました。
スウェーデン語の「
このシルヴィアカーカ、実際には昨日焼いたものらしいのですが、どうやら今日より店頭に並べるとのこと。自分はこのシルヴィアカーカを目にするのは初めてでしたし、もちろん食べるのも初めて。まあ、”食べたことあるけど見たことない”なんて、罰ゲーム以外のシチュエーションではあんまりないでしょうけど。早速試食をしてみました。
…と、試食を前に。シルヴィアケーキについて店長より事前情報を得たのですが、このシルヴィアカーカは2層になっているとのこと。上層部はバタークリーム、下層部がケーキ生地となっています。
上層部のバタークリームにはグラニュー糖とバニラシュガーを使うとのこと。店長によると、どうやらそこがシルヴィアカーカの斬新な点であると。通常はバタークリームに混ぜるのは滑らかな口当たりを得られるように粉糖を使うことが多いらしいのですが、そこがグラニュー糖になることでジャリジャリとした食感が生まれるのが面白いというのです。
ちなみにシルヴィアカーカのフォルムは、以前からお店で提供している「
どちらもココナッツのパウダーをまぶしていたり、フォルムは似ていても味は異なるもの。当然と言えば当然かも知れませんがほぼ別物。サングラスにスーツという点は共通しているけれども性格が異なる、タカとユージみたいなものです。
そういえばこの前、店長との会話のなかで「タカとユージ」を引き合いに出したら「タカとトシじゃないの?」と返ってきたので、触れてきた文化の違いを感じました。関係ないね(うろ覚え)。また昭和世代を喜ばせてしまったかもしれない。
さて、実際に食べてみた感想は。
シルヴィアカーカを食べると、ケーキ部分に卵の風味を感じました。そしてたしかに上層部のクリームにはジャリジャリとした食感が。
自分の感じた風味を検証すべく、冷凍庫に貼ってあったスウェーデン語のレシピを自分なりに読んでみたところ(料理関係のスウェーデン語は疎い)、たしかに卵が多く使われるお菓子のようでした。
今日自分が食べたシルヴィアカーカを一言で表すと「ちょっとよくできた地方銘菓」。自分のアタマにまず浮かんだのは「”萩の月”の外側」なんですけど。
これは決して”低評価”を下しているわけではなく、スウェーデン洋菓子ってそういうものでして。スウェーデン洋菓子は家庭で作られるものなので、決して背伸びした味である必要はないのです。だから「地方銘菓」で全然いい。褒めてます。
実際に「萩の月」、「白い恋人」、「バターサンド」とか、また食べたいと思える銘菓はありますし、その銘菓たちと肩を並べられるくらいのクオリティであれば十分じゃないですか。
いつだったか、ムムスにも「8番 キャッチャー ムムス」という地味キャラのレッテルを貼りましたけれど、それでも一定のファンはいてくださるようですしね。今回のシルヴィアカーカの「ちょっとよくできた地方銘菓」と共に、地味ケーキ2つを食べくらべてもらうのも面白いと思います。
ちなみに。”シルヴィアカーカ”という名前の由来について調べてみましたが、ビックリするくらい情報がありませんね。なんにもわかんない。
現在のスウェーデン王妃がシルヴィアさんですが、彼女は1943年生まれで、1976年にスウェーデン国王カール16世グスタフと結婚したそうです。『シルヴィア王妃の結婚記念のケーキとしてシルヴィアカーカをつくった』…なんて逸話がありそうなものですが、それであればそんなエピソードの紹介があってもいいと思うのですが。
スウェーデンの料理やお菓子で由来や歴史がハッキリしないものって、かなり多いんですよ。調べる側としても、調査に骨が折れるところに面白さがあるのですが、今回のシルヴィアカーカについてはネット上に参考となる情報が本当にないのです。手元にある1936年印刷の料理本もチェックしたけれど載っていないし、今のところは八方塞がり。
食べる度に「シルヴィアって誰?」と、疑問を抱きながら食べることになりそうです。
本日の最後に。電気グルーヴの曲、貼っておきますね。