ビョルネン日報@18年08月16日(木)はれ

18年08月16日(木)はれ。今日一日、お店であったあんなことやこんなことだったり、思ったことなどを綴ります。

現在お申込み受付している店内イベント

今後のガイダンス開催予定日
  • 08月23日(木)16時~17時
  • 08月25日(土)16時~17時
  • 09月13日(木)16時~17時
  • 09月22日(土)16時~17時
  • 09月27日(木)16時~17時

店内で開催予定のイベント

店外で開催予定のイベント

  • UPI アンプラージュインターナショナル 鎌倉店さんにて
    【鎌倉店イベント 8月24日】北欧野外文化倶楽部

    UPI 鎌倉店さんにて、リッラ・カッテン店長を講師として無料のスウェーデン語レッスンを開催することになりました。スウェーデンのトレイルについて書かれた本を教材にしてスウェーデン語を学びます。
    ※ お申込み方法はリンク先のページからご確認ください

今日のリッラ・カッテン

店に来てみると、今日のお手伝いに来てくれたミッキーさんの姿が。そしてレジ近くにはラクリス。日本ではサルミアッキというフィンランド名の方が通りがいいでしょうかね。すでにスウェーデンへ帰国したリカードの置き土産がミッキーさん経由でここに流れてきたんだな、とすぐに判りました。

1952年から販売されているラクリス菓子「Salta katten」という商品で、直訳すれば「塩ネコ」という名前です。塩味のするラクリス…なのかな?

厳密にはラクリスの一種がサルミアッキなのかな?どちらにしろ両者ともマズイことには変わりないので、自分はあんまり区別していませんけれども。

ラクリス好きのスウェーデン人によると「あのメーカーがいい」とか「あのフレーバーがいい」とか語ってくれるのですが馬耳東風。耳を通じて右から左へと言葉はすり抜けていきます。どれだけ得々と語られようが、食べないものは食べない。

リカードがフィンランドのFazer社(ファッツェル)のものをお土産として持ってきたということは、リカードのオススメはFazer社のラクリスということなのかな。食べないけど。

個人的には日本でも世界で最も周期の強い食料品として悪名高い、シュールストルミング(Surströmming)の方がマシだと本気で思っています。シュールストルミングは正しい食べ方をすれば、それほど酷いものではないものです。敢えてまた食べたいとも思わないけど。

箱の中身はこんな感じ(ちなみに袋の中身はちがう形状)。

写真だとちょっと分かりづらいですが、スウェーデン語版Wikipediaの「Salta katten」の項によると、「Godiset är en svart, kattformad geletablett(このお菓子は黒いネコのカタチをしているグミ状のタブレット)」と書かれています(注:geletablettは正確には”ゼリー状”という意味かもしれませんが意訳しました)。

自分も店長もサカナだと思いましたが、今日お店に来てくださった方のなかには一発でネコと判断できた方も。でも、もうちょっと万人に判断がつきやすい形状にしていただけないものか。

もしかするとラクリスをご存知ない方もいるかもしれません。自分たちはラクリスと読んでいますが、リコリスとかラクリッツとか日本語では表記に揺れがありますけど。

ちょっと長いですが、日本語Wikipediaの「リコリス菓子」の項にて説明されている文章を以下に引用します。

北アメリカやヨーロッパで古くから親しまれ、子供から大人まで幅広い人気がある。食感は飴よりグミに近く、光沢を帯びた真っ黒な色をしている。黒い色は食品着色料のカーボンブラック(炭素)で着色される。グミの様な歯ごたえはゼラチン、光沢は蜜蝋を添加することで出している。米国ではひも状やチューブのように長い製品が多い。オランダや北欧ではサルミアッキのような塩味がありアンモニア臭のするリコリス菓子が好まれるが、これらは塩化アンモニウムで味付けがされている。製造元や地域によっては、グミの様な歯ごたえが無い硬い飴のリコリス菓子も製造されている。 日本人の味覚には合わない場合が多く「タイヤのゴムのよう」などと評される。

引用元:リコリス菓子 – Wikipedia

最後の一文に『 日本人の味覚には合わない場合が多く』と書かれていますが、もちろん初見でも抵抗なく食べられる日本人もいます。

ちなみに自分が記憶している初めてのラクリス体験はデンマークのコペンハーゲンにて。大学の研修旅行で滞在していた際に、クラスメイトだか誰かがどこから買ってきたのかラクリスを持ってきたんですよね。

「なに、この黒いの?」みたいな感じでクチにしたわけですが、とても食べられたものではなかった。もし自分がベジータだったら、このラクリスを差し出してきた人物にビッグバンアタックしていたに違いない。気を付けろ。

ついでにWikipediaの「Salt katten」の項に書かれていたものでほかに興味深いものがあったので紹介します。

Fazer社によると、毎年110万箱(Salta kattenが)販売されている。そして質問された80%のスウェーデン人が、この「Salta katten」の商品名を”知っている”と答えた。

Enligt Fazer säljs varje år 1,1 miljoner tablettaskar och 80% av tillfrågade svenskar känner till varumärket “Salta katten”.

引用元:Salta katten – Wikipedia

スウェーデンの人口が100万人程度であることを考えれば、国民1人あたり1箱強の消費量に相当するということですね。

補足すると「箱」と書かれているので「袋」の状態で販売されているものはカウントに含んでいないのではないかと思いますし、他のメーカーも同様の菓子を出しているので、スウェーデン人にとってのラクリス消費の熱量を測るのは難しい数字です。どうか参考までに。

では80%の知名度って、どれくらいでしょう。ネットを探せば情報はなんでもあるもので、「知名度.net」というサイトで80%前後の著名人が誰なのか調べてみました。

みのもんたの知名度は『80.66%(15-75歳男女)』だそうです。おしまい。

さて、本日スウェーデン語レッスンのエクストラレッスンに参加してくださったリネアさんより、「Jobs handtryck(ヨブス・ハンドトリック社)」の生地を使ったお手製のバッグをいただきました。面積が広いと図柄が映えますね。

簡単ですがこの場で御礼を。大切な生地を使ったものをありがとうございます。

登録したスウェーデン語絵本情報:
Den långa resan av BILD: Sven Nordqvist(スヴェン・ノードクヴィスト)

1743年、アンデシュとヨーナスの2人の少年は中国の広東へ向かう東インド会社の船、Götheborg号へ潜り込みました。彼らの旅のなかでの苦難と冒険をマッツ・ヴァールが語ります。スヴェン・ノードクヴィストが挿絵を担当し、そして彼らの話題以外の部分を書きました。そこでは東インド会社について、船の設備について、船上での生活について、荷物や中国の広東について語られています。

ビョルネン・ソベル

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper

コメントを残す

2024 © スウェーデン菓子「リッラ・カッテン」