18年08月14日(火)はれ。今日一日、お店であったあんなことやこんなことだったり、思ったことなどを綴ります。
- 2018年08月10日(金)/08月22日(水)
お菓子教室「レモンとエルダーフラワーのチーズケーキ」
お申込み状況:8月10日(満席)、8月22日(残2席) - 2018年08月31日(金)/09月01日(土)
スウェーデン夏の風物詩「ザリガニパーティー」
お申込み状況:8月31日(満席)、9月1日(残1席) - 入門者向け「スウェーデン語講座(ガイダンス)」のご案内
- 今後のガイダンス開催予定日
- 08月23日(木)16時~17時
- 08月25日(土)16時~17時
- 09月13日(木)16時~17時
- 09月22日(土)16時~17時
- 09月27日(木)16時~17時
※ お申込み方法はコチラの詳細PDFをご確認ください
店外で開催予定のイベント
UPI アンプラージュインターナショナル 鎌倉店さんにて
【鎌倉店イベント 8月24日】北欧野外文化倶楽部UPI 鎌倉店さんにて、リッラ・カッテン店長を講師として無料のスウェーデン語レッスンを開催することになりました。スウェーデンのトレイルについて書かれた本を教材にしてスウェーデン語を学びます。
※ お申込み方法はリンク先のページからご確認ください
今日のリッラ・カッテン
世間ではお盆、すなわち夏休みでしょうか。カッテンは夏休みは9月にずらしているので、8月は通常どおり定休日だけが店休日となります。今週も普通にやってるよ、と。
祝日であった先週土曜日の「山の日」から昨日月曜日までの3日間は当店にとって連休でしたが、その期間を利用して1冊の本を読み終えました。神田松之丞の『絶滅危惧職、講談師を生きる』という本です。聞き手としての杉江松恋(名前と裏腹におじさん)が補足を入れつつ、講談師である神田松之丞の回顧を筆録しているスタイルで進みます。
先に結論から述べると、この本のなかで書かれた内容は、リッラ・カッテンというスウェーデン洋菓子店の運営の片棒を担ぐ人間として参考となるものでした。何が参考になったかというと、講談師という職業の現状を打破しようと試行錯誤する神田松之丞の工夫が。
講談師という職業を知っている方は多くないと思います。かく言う自分も、ここ一週間で調べてようやく概念を掴み掛けているような状態なのでそれほど威張れるものではありませんけど。
きっかけは、やっぱりラジオですよ。自分の興味の外側と内側を繋いでくれるのはやっぱりラジオなんです。『問わず語りの松之丞』というTBSラジオの番組があり、ここで自分は講談師である神田松之丞の名前をはじめて知ることになります。
さて、そもそも講談師とは。自分が把握できていると思しき範囲で説明してみますが、「講談師」の名が示すとおり講談をするヒトです(講談のことを講釈とも呼ぶそうです)。話芸のひとつで、平たく言えば落語と似たようなものと考えていただきたい。ただし、落語が笑わせるために存在する一方で、講談は史実を語り聞かせるのが基本だそうです。
本の帯に書かれた文句によると、かつては落語よりも人気があったという講談ですが、一時期において講談師の数は全国で24人まで減ったこともあったとか。笑点を始めとしてメディアにおける落語の存在感が際立つ一方で、講談の存在感は希薄なものと言って差し支えないでしょう。
そんな講談界の危機的状況のなかで気を吐く講談師として注目されているのが神田松之丞というわけです。世に講談の存在をどう知らしめていくことができるか、非常に戦略的な考えの下で行動していることがこの本に書かれている内容から伺い知れました。
たとえば落語界の二ツ目たちとのユニット「成金」を結成したり、自らの講談に落語的要素を取り入れて新作をつくったり、落語寄席に参加する際には講談初心者にわかりやすいように工夫をしたり。松之丞自身がどうして講談師の道を歩むことになったのかも含めて興味深い考え方の持ち主なので、まあ気になったらこの本を読んでみてください。
で、神田松之丞の考え方のどこがリッラ・カッテンの運営に参考になるのかというと、世間が興味を持っていない代物に対してどうやって興味を持ってもらうかという課題が共通しているのです。彼が講談の普及に尽力している姿勢から学ぶことがたくさんありました。
神田松之丞は、自然と「売れた」のではなく、創意工夫で自身を「売った」のだということがわかって、ウチももっと積極的に売って行ってもいいのかなと考えさせられました。
とはいえ自分たちを売り込むのがヘタな人間2人ですから、その性格も加味して今後何ができるのか。さて、この一冊が今後の店の運命を変える一冊だったのか否かは自分たち次第です。
Tummens resa av Inger & Lasse Sandberg(インゲル&ラッセ・サンドベリィ)
おやゆびくんは冬が嫌いです。すべてが白一色ですから。「黄色くて暖かいのがいいな」とおやゆびくんは言いました。そして”黄色の国(Gularika)”へ旅に出たのです。
ビョルネン・ソベル