18年07月12日(木)くもり。今日一日、お店であったあんなことやこんなことだったり、思ったことなどを綴ります。
- 2018年7月のガイダンス開催日
- 07月19日(木)16時~17時
- 07月28日(土)16時~17時
※ お申込み方法はコチラの詳細PDFをご確認ください
今日のリッラ・カッテン
サクランボのチーズケーキ。創作フュージョンチーズケーキとして、現在店頭を飾っています。店長からはサクランボは山形産のものを使用している点をしきりにアピールされましたが、原価が高いことを示唆しているんですかね。
どうやらサクランボの種を取ってこうして洋菓子に使うのは地味にホネが折れるものらしく、ケーキの素材として使用できるのは小さなお店だからこそだそうです。
いつもどおり香料などを使用せずにサクランボの素材そのものの味や風味を活かして作っているケーキなので決して派手な味はしないことをお断りしておきますが、それでもサクランボらしさが感じられます。
そんな手間とこだわりが詰まったサクランボのチーズケーキ、期間限定での提供です。
ところで、日本でどれだけのヒトが関心ある話題なのかというと数人しかいないと思いますが。もしかすると自分と店長だけの関心事かもしれませんけれども。
ワタクシゴトですが、最近までサクランボという意味のスウェーデン語は「körsbär(シューシュバール)」だと思っていたのですが、いつだったかスウェーデン人のリカードにサクランボを見せたときに「bigarrå(ビガロー)」だと教えられたのです。
そこで、「körsbär」と「bigarrå」の違いをネットで調べてみると、こんなことを書いているスウェーデン人がいました。
Jag har alltid trott att körsbär inte är så goda att äta direkt, men utmärkta att tex göra sylt och annat av – medan bigarråer är goda att äta direkt.
引用:Körsbär eller bigarråer – Fruktträd, bärbuskar och bärväxter – Trädgård iFokus
つまり日本語だと一般では「サクランボ」という言葉しかないのに、スウェーデンでは「観賞用サクランボ(körsbär)」と「食用サクランボ(bigarrå)」の2種類の言葉を厳密に使い分けるケースがあるということのようです。
日本で「渋柿」と「甘柿」を区別するようなものでしょうけれども、でもどちらも「柿」と付いているから納得できる。でも「körsbär」と「bigarrå」の2つは言葉としてまったく別者じゃないかという違和感。
スウェーデン人は「körsbär」と「bigarrå」をどれだけ厳密に区別しているのか気になったので、つい今しがたストックホルムのカール君にもいきなり上記の写真を送りつけて質問してみました。「この果物、なんて名前?」って。
そしたら第一声に「körsbär!」と返ってきたのですが、どうやら彼はフルーツの類に疎いというエクスキューズも後からくっついてきた。どうやら近くにいた友人にも意見を聞いてくれたようで、結果的にはそのまま食べるサクランボは「bigarrå」ということでよさそうです。
ただし、この形状をした果物は全部ひっくるめて「körsbär」でもいいんじゃないかという締めの一言も送ってくれました。
ちなみに「サクラの樹」はスウェーデン語で「körsbärsträd(シューシュバーシュトレード)」といい、日本語への直訳は「サクランボの樹」がとなります。樹と実の名前の主従関係が逆転してますね。
ということで、デキるスウェーデン語ユーザーになりたかったら、スウェーデンでサクランボを出されたときに「bigarrå!」と言ってみましょう。
Bröderna Lejonhjärta av Astrid Lindgren(アストリッド・リンドグレーン)
スコルパンの兄であるヨナタン。彼はスコルパンへ人が死んだら行く国であるナンギヤラについて話します。スコルパンは幼かったし、恐れていました。ヨナタンはもうすぐ死んでしまうのです。「ナンギヤラでは朝から晩まで、そして夜通し冒険できるんだ。すべての物語がナンギヤラで起こっているのだからね。」スコルパンがヨナタンなしにナンギヤラにいることにならずによかったものです。レイオンイェッタ兄弟として一緒にいられることは、とてもよいことでした。
ビョルネン・ソベル