ビョルネン日報@18年05月11日(金)はれ

18年05月11日(金)はれ。今日一日、お店であったあんなことやこんなことだったり、思ったことなどを綴ります。

リッラ・カッテンにおけるスウェーデン語講座のレッスン体系が新しくなります。はじめてスウェーデン語を学ばれる方には、まずスウェーデン語についての「ガイダンス」の時間に参加していただきます。リッラ・カッテンにおけるスウェーデン語講座の概要についてはスウェーデン語教室「Kattkulla(カットキュッラ)」のページをご覧ください。

今日のリッラ・カッテン

昨日、1冊の本を店に並べました。

アストリッド・リンドグレーンが文章を担当した写真絵本シリーズの1冊、「Lilibet, cirkus barn(リリベート、サーカスのこども)」です。

多くのリンドグレーン作品が日本語に翻訳出版されているなか、一部未翻訳の作品もあるわけで、世界の様子を写真で紹介するこの写真絵本シリーズも未翻訳。言い方を変えると、日本語では読めないリンドグレーン作品というわけ。

商品として入荷したのはとりあえずこの1冊だけですが、この絵本はリンドグレーン好きの方の目にはどう映るのでしょう。「どーでもいい」って可能性もありますけど。

個人的にはリンドグレーン云々というのはスパイスで、主食はこのレトロな装丁と時代をモロに映している写真絵本という点でしょうか。いまどき動物を率いているサーカスなんてありますかね。若人にとってはもうサーカスなんてもうマボロシの存在になってしまったでしょうし、ギリギリ自分の知識に残っているサーカスがあるとすれば、それは木下大サーカスか安田大サーカスくらいでしょうか。どーんどーんどーん、ベタベッタ。

明日からスウェーデン語に触れるのがまったく初めての方たちに向けた「スウェーデン語ガイダンス」というスウェーデン語レッスンのプレ講座が始まるのですが、今月は12日(土)と17日(木)の2日間で現在4名の方が参加してくださる予定です。

皆様、いったいどのようなきっかけでスウェーデン語に興味をお持ちいただいたのか気になるところですが、たとえばこういう未翻訳作品を自分で読めるようになるというのもいい目標だと思います。

じつはリンドグレーン作品ってスウェーデン語で読もうとすると結構むずかしいものですが、このシリーズのスウェーデン語は比較的読みやすいですね。

おまけ。

同写真絵本シリーズの第一作目、じつはテーマが日本で「Eva möter Noriko-san(エーヴァ、のりこさんに会う)」というタイトルでした。日本版Wikipediaのリンドグレーンのページにも、この本について触れられていますね。日本人だったらやっぱり気になる一冊です。

ただ、昔の出版物ならではの「そんなやつおらんやろぉ」な描写がされている部分も。絵本のなかののりこさんも普段から豪奢なKimonoで遊びまわっているように描写されています。まぁ当時の日本人に対してはそういう期待されちゃいますよね。

このエーヴァとのりこさんについては、大人になってからの後日談もあります。そんなこんなも含めて、またどこかでこの絵本について紹介することもあるかもしれません。

ちなみに自宅書架「ツキノワグマ」所蔵のものなので非売品です。販売用の入荷は…入手難しいし、入手できたとしても高価だし、入荷しないと思います。

ビョルネン・ソベル

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper

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