ビョルネン日報@18年02月13日(火)はれ

18年02月13日(火)はれ。今日一日、お店であったあんなことやこんなことだったり、思ったことなどを綴ります。

今日のリッラ・カッテン

月曜日に渋谷のユーロスペースで開催されている北欧映画祭「トーキョーノーザンライツフェスティバル2018(TNLF)」に行ってきました。毎年いくつかの北欧各国出身の映画を集めて開催され、今年で8回目を迎える映画祭です。

映画館で映画を観たのは、いつぞやの日報にも書いた「シン・ゴジラ」以来でしょうか。映画を観るのは得意ではないということを公言していますが、この映画祭のオーガナイザーのひとりであるオーロラさんとのご縁もあることですし、今年こそ1つは観るぞと心に決めていたのでした。このクダリ、何度か日報で触れているのでウンザリされていらっしゃる方もあるかもしれませんが。

昨年のTNLFで上映された「サーミの血」という映画を観た方からの評価を聴く限りでは、とてもよかったと感じた方が多く、アマテラスオオミカミの天岩戸の逸話ではありませんが、引っ張り出された印象も。

というわけで、今回上映されるいくつかのスウェーデン映画のなかから「ストロベリー・デイズ」という映画を選択。当日現地に行ってチケット売り切れで入れない、もしくは立ち見となっては切ないので、あらかじめオンラインチケットを購入して臨みました。

雑記パートにて後述しますが、午前に所用を済ませ、上映30分前に映画館に着くように向かいました。そこから始まる、まるで同窓会のような遭遇の連続に驚きました。

まずは1階のエレベーターホールにて北欧食材などを扱われているアクアビットジャパンさんに声を掛けられる(しばらく気が付けずにすみませんでした)。どうやら同じ映画をご覧になるとのこと。とりあえずその場はいくつか言葉を交わして、自分は映画が上映される3階へ。

すると今度はこの映画祭のオーガナイザーのおひとりであるオーロラさんの姿が。その横から、最近「かわいい北欧」という本を上梓されたイラストレーターのナシエさんの姿が(当店のことも取り上げてくださり、ありがとうございました)。さらに毎年1~2回ほど開催されている北欧雑貨マーケット「Sweet Sweet Sweden」の主催者さんまで。図らずも知っている方がこれだけいらっしゃるとは、示し合わせずとも集まるところには集まってしまうものです。

さらにナシエさんには北欧に関連した活動をしていらっしゃる方々も紹介していただいたり、上映30分前の余裕をもった待機時間に充てるつもりが、その短い時間のなかでいろいろな方とお話をさせていただく濃厚な時間に変わりました。人生でこんなに声を掛けてもらえるようになったことはなかったので、なんだか心ここにあらずな感じでお話してしまったかもしれません。いまさらながら、言動に失礼なかったでしょうかね(基本的に失礼な人間であることは自覚している)。

映画が終わった後も、しばらくオーロラさんから映画祭についてお話を伺わせていただきました。ドラマ仕立てのドキュメントのような映画だったので自分の好みでしたし、想定以上にいい映画だったので素直にその感想をお伝えすることができました。オーロラさんからは「”サーミの血”の方がもっと暗い」と伺いましたが、それなら尚更観たいものです。

あ、もしも「”サーミの血”を見逃したけど、観てみたい」という方がいらっしゃれば、鵠沼海岸にある「シネコヤ」さんという、すこし独特なお店で今月17日(土)まで上映しているそうなので、あまり日数は残っていませんが是非々々。

サーミの血 | 映画と本とパンの店「シネコヤ」

※ 2018年2月13日現在はページ閲覧可能であることを確認しています

ちなみにこのシネコヤさんの存在は、スウェーデン語レッスンに参加してくださっているマタタビさんからの情報で知りました。で、「いま”サーミの血”がシネコヤさんというお店で上映されてますよね」という話をオーロラさんにすると、オーロラさんがこのお店との関係が深いことを知り、「北欧はやはり狭い」と痛感させられました。ある意味、日本における北欧は4畳半。ちょっと手を伸ばせば誰かにぶつかる。

さて。鑑賞した「ストロベリー・デイズ」という映画の内容については、内容に触れない程度に明日所感を書きたいと思います。スケジュールを見る限りでは、このあと2月14日(水)と2月15日(木)の2回上映されるようですから。べつにオーロラさんから頼まれたわけではないけれども、個人的にぜひスウェーデンに興味がある方に紹介したい映画だと思ったので。

今日もまかないシナモンロール

いつも東京蚤の市でお世話になっている手紙舎さん。少々変わった場所に実店舗をお持ちであることは知っていたので、同様に辺鄙な場所に店を構えているリッラ・カッテンへの参考になるだろうということで、以前から一度行ってみたいと思っていたのです。先述のトーキョーノーザンライツのために東京にでるついでに、手紙舎さんにも行ってみることにしました。

お店があるのは京王線のつつじが丘駅。京王井の頭線の下北沢~渋谷間は大学の時にバイトで通っていたのですが、それ以外の区間はほとんど乗ったことがありません。沿線に住んでいる知人・友人もほとんどないので、京王線に関する情報はほぼ未知数。京王線に乗るのが、なんだか変な感じ。

つつじが丘に着くと、さっそくスマホで位置を確認。駅から700メートルほどの団地のど真ん中にあるらしい。印象的だったのは、駅の団地側にあたる出口方面には、駅前というのに店がほとんどなかったこと。神武寺駅ほどではないにしろ、東京にもこういう場所ってあるんだな、って考えながら道を進みます。

両側から団地に挟まれた通りを進み、団地の中央と思われる場所に広がった商店街を目指す。その一角に手紙舎さんはありました。

映画の上映時間を考慮してオープン間もなくにあたる午前11時ごろを目指していったのですが、すでにその時間には店内の客席はほぼ満席に近い状態。このお客さんたちは団地に住んでいる方がほとんどなのだろうか、それとも駅からわざわざ歩いてやってくるのか。いずれにしても駅から遠い場所でも、うまくやればお店はやっていけるのだということを認識させられました。

団地の雰囲気と手紙舎さんの演出したい店の雰囲気がとてもマッチしていて、さすがだなと。東京蚤の市には、スウェーデン語絵本専門店としてのネットショップ時代から何気なく参加させてもらっていましたが、リッラ・カッテンとして実店舗を構えるにあたり、いろいろと参考になることが多々あるなと感じています。店内に置いている古家具だって、東京蚤の市の空気に触れていなかったら置いていなかったかもしれませんし。

あ、そういえば。先日、公式にアナウンスされて情報解禁となりましたが、2018年5月26日(土)〜27日(日)に「第13回東京蚤の市」 に開催が決定したとのこと。当店も出店予定です。

ビョルネン・ソベル

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper

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