スウェーデン菓子店、深夜のねごと@21年04月16日(金)

京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて。

営業時間のお知らせ

  • イートイン営業を一部再開
    現在、店内でのイートインは2名様用の席を2か所にご用意しています。飲食時は会話を控え、飲食時以外はマスクの着用をお願いいたします。

  • 営業時間のお知らせ
    隔週水曜日と毎週木曜日は12時オープンです。詳しくは営業カレンダーをご覧ください(他の営業日は11時オープン)。

スウェーデン菓子のオンライン販売

  • Lilla Katten ONLINE STORE
    リッラ・カッテンで提供しているスウェーデンのケーキやクッキーをご自宅までお届けします。ラインナップは「カテゴリー『スウェーデン菓子』」をご覧ください。

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 申し込み中止しています


当面、実店舗におけるイートインは実施しません。

今週末、4月18日(日)12時ごろより、オンラインストアにてお菓子の注文受付を行います。

ひさしぶりにセムラがない”日常”の注文受付となりますが、今回のために用意したスウェーデン菓子は、「マサリーン(Mazarin)」というスウェーデンの伝統的な焼菓子の一つであるアーモンドタルトです。

刑事コロンボのように「うちのかみさんがね」と、耳タコの方もいらっしゃるでしょうけれども、「”マザリン”じゃないんかい!」というツッコミをされた方のために説明。スウェーデン語には基本的に「ざじずぜぞ」の発音は存在しないので、濁音の「ざ」ではなく、清音の「さ」に置き換わります。

マサリーンにはいろいろなバリエーションがあり、今回はイチゴのジャム入り。「syltgömma(シルトユンマ)」は、意訳すれば「ジャムのかくれんぼ」のような意味となり、ジャムが入ったアレンジのお菓子にはこの名前がちょこちょこ使われています。ちょっと遊び心ありますね。

本来のマサリーンではアイシングを掛けるのが一般的ですが、甘さをコントロールするために粉糖にしています。あと、白背景になってしまってサイズ感がわからないと思いますが、手のひらにすっぽり収まる直径だと思ってください。



昨日の夕飯は憶えていないのに、海馬を検索したらこんな写真の存在を思い出しました。

この写真は、2017年にスウェーデンに行ったときにスーパーで買ったマサリーンです。なんでも撮っておくものですね。こんな感じでフツーな感じで、気取らないお茶菓子として売っているのがマサリーン。

本当のマサリーンは、この写真からも窺い知れるように、楕円形をしているのが一般的です。意外とこの型が日本で手に入らないので、「いつかは!」と思っているのですけれども。

マサリーンの後ろにちょっと写っている青いパッケージのお菓子は「チョコレートボール(Chokladbollar)」ですね。こちらもスウェーデンでは身近なお菓子で、リッラ・カッテンのオンラインストアにももちろん並んでいます。

ちなみに。このときは一人でスウェーデンに行っていたので、当然ながら一人で全部食べました(このほかにもキャロットケーキも買ってあった気がする)。



ところで。「マサリーン(Mazarin)」という名前の意味はなんでしょうか。

Wikipediaによると、スウェーデンの民俗学者(かな?)である「ヤン=オイヴィンド・スヴァーン(Jan-Öjvind Swahn)」の主張する説として、1600年代を生きたカトリックの枢機卿(カトリック教会における教皇の最高顧問)の「ジュール・マザラン(Jul Mazarin)」に由来しているというものがあるようです。

百科事典などには「古いフランス語が基になった」という説明もあるようですが、ジュール・マザランもイタリアからフランスに帰化した人物であったようですし、フランスとの関連が何かあるのかもしれません。

スウェーデンはフランスからの影響をいろいろと受けてきた歴史がありますし、このマサリーンもその一つだったのでしょう。


ということで、スウェーデンの伝統的な焼菓子の「マサリーン(Mazarin)」は「4月18日(日)12時ごろ~」より、オンラインストアにて注文受付予定です。下記のリンクを辿っていただくか、いま閲覧いただいているページの右下にある「オンライン店」から『スウェーデン菓子』のカテゴリを訪れてください。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
2024 © スウェーデン菓子「リッラ・カッテン」