京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて。
営業時間のお知らせ
イートイン営業を一部再開
現在、店内でのイートインは2名様用の席を2か所にご用意しています。飲食時は会話を控え、飲食時以外はマスクの着用をお願いいたします。営業時間のお知らせ
隔週水曜日と毎週木曜日は12時オープンです。詳しくは営業カレンダーをご覧ください(他の営業日は11時オープン)。
スウェーデン菓子のオンライン販売
Lilla Katten ONLINE STORE
リッラ・カッテンで提供しているスウェーデンのケーキやクッキーをご自宅までお届けします。ラインナップは「カテゴリー『スウェーデン菓子』」をご覧ください。
実施日や客席を限定してイートイン営業を再開しました。イートイン利用をご希望の方は、ご来店前に「営業カレンダー」をご確認ください。
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今週末11月01日(日)12時ごろ~18時を目処に、オンラインストアにてお菓子の注文受付を行います。
今回は新しいスウェーデン菓子を並べます。その名は「Sarah Bernhardt-biskvi(サラ・ベルナール=ビスキュイ)」というもの。写真のとおり、チョコレートが主なお菓子です。
どのようなお菓子かを説明する前に、やっぱり気になるその名前。「サラ・ベルナール」とは何かというと、19世紀に一世を風靡したフランスの大女優だそうで。
自分が知らないだけで、日本でも彼女に関する展示会が近年になっても開催されていたほどの知名度のある人物です。もしかすると、アール・ヌーヴォー様式の画家として有名なアルフォンス・ミュシャとの深い関りがあった人物であったという説明をされると、親近感を抱ける方もいるかもしれません。
以下、『サラ・ベルナールの世界展』のホームページより一部引用させていただきました(注:上の画像は、以下の説明のなかにある『ジスモンダ』のポスターではありません)。
1894年、当時無名の画家だったミュシャに、サラ主演の劇曲『ジスモンダ』のポスター制作の依頼が舞い込んだ際、 ミュシャは彼女のために豪華で装飾性の高いポスターを制作した。そのポスターは人気となり、またたく間に、ミュシャは”アール・ヌーヴォー”の代表的な芸術家となった。
引用:サラ・ベルナールの世界展 HPより
で。なんでこのサラ・ベルナールの名前がこのビスキュイというお菓子の一種に用いられるようになったかを調べてみると…やっぱり「サラ・ベルナールはかつてのフランスの女優の名前です」くらいしか情報がありませんでした。
断面はこんな感じ。アーモンドと卵白を焼いて作ったビスケットを土台にし、その上に生チョコレートをのせて、さらにチョコレートでコーティングしたものです。
土台部分はマカロンと同じような材料ですが、こちらのサラ・ベルナールは卵白を泡立てずに焼くので、ヌガーのような粘りを伴ったビスケットになります。
ウチの店にしては結構甘い部類に入るので、コーヒーや紅茶などと一緒に楽しんでいただくのがいいですかね。
こちらは本国スウェーデンのサラ・ベルナール。スウェーデン南部にあるマルメという街の洋菓子店で食べたときの写真ですが、こうして「Sarah Bernhardt」というケーキピックを刺しているお店も多いです。
本当はウチも「Sarah Bernhardt」のピックを刺したら面白いと思ったのですが、日本で売ってるわけないし、さすがに食品に直接触れるものを自作するわけにはいかないし、今回は断念しました。
「サラ・ベルナール=ビスキュイ」に対して単なる「ビスキュイ」と呼ばれるお菓子もあるのですが、見た目はほぼ同じ、違いはフィリング(中身)。通常のビスキュイは中身をバタークリームでつくるのに対し、こちらのサラ・ベルナールは生チョコレートでつくるのです。
ただし、時にはただのビスキュイを指してサラ・ベルナールと呼ぶお店もあったりするので、その垣根は結構曖昧だったりします。
ここまでいろいろと述べてきましたが、そんな少々マニアックなスウェーデン菓子いかがでしょうか。
では、改めて。今週末11月01日(日)12時ごろ~18時を目処に、オンラインストアから注文できるようになりますので。