スウェーデン洋菓子店、深夜のねごと@20年09月17日(木)

京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて。

営業時間のお知らせ

  • イートイン営業を一部再開
    現在、店内でのイートインは2名様用の席を2か所にご用意しています。飲食時は会話を控え、飲食時以外はマスクの着用をお願いいたします。

  • 営業時間のお知らせ
    隔週水曜日と毎週木曜日は12時オープンです。詳しくは営業カレンダーをご覧ください(他の営業日は11時オープン)。

スウェーデン菓子のオンライン販売

  • Lilla Katten ONLINE STORE
    リッラ・カッテンで提供しているスウェーデンのケーキやクッキーをご自宅までお届けします。ラインナップは「カテゴリー『スウェーデン菓子』」をご覧ください。

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 申し込み中止しています


当面のあいだはテイクアウトのみで営業し、毎週木曜日は午後12時(正午)からのオープンとなります。…が、近日中にイートインを再開したいと考えています。詳細未定ですけれども。

今週末の日曜日、9月20日(日)12時ごろからオンラインストアにてケーキ受注を行います(オンラインストアへは、ページ右下あたりにあるであろう『オンライン店』から飛べます)。

今回も、新しいお菓子が2つ。今日と明日の2回に分けてお菓子を紹介します。久しぶりに純粋なスウェーデン菓子に近いカタチのケーキが登場しますが、今日はその「リンゴのトスカケーキ(Toscakaka med äpple)」を紹介。

とりあえずカッテンでは名前を「Toscakaka(トスカカーカ)」としていますが(”カーカ”は”ケーキ”のような意味)、紹介される場によっては「Toscatårta(トスカトータ)」とも「Toskabakelse(トスカバーケルセ)」とも呼ばれるようですが、ほぼ意味は同じです。

端的に言えば、トスカケーキはスウェーデン風アーモンドケーキ。牛乳を入れてしっとりさせたスポンジ生地に、アーモンドのキャラメリゼを乗せています。そして、スポンジ部分にはリンゴを入れました。それにしてもスウェーデン菓子って、プリンセスケーキといい、冬のセムラといい、アーモンドを使ったものが多いですね。

じつは以前にも店頭でトスカケーキをスクエアケーキとして出していたのですが、あまりにも地味だったため一旦つくるのを止めていました。しかし、こうして三角ケーキにしてリンゴを入れることで、アーモンドの風味をしっかり感じられるようになったことや味のコントラストが生まれるようになったことで、かなり出来のいいものになったと思います。

個人的にはプリンセスケーキ、キャロットケーキ、ブダペストロールに続くリッラ・カッテンの定番ケーキの一つになってくれるんじゃないかと期待を寄せています。キャラメル部分がちょっと堅いので、キャラメリゼ部分にフォークが刺さらないので、かじって食べなくちゃいけないかもしれないけれども。

ちなみに。なぜスウェーデンで「トスカ」という名前がついたのかと調べてみると、やっぱり由来についてはあまり詳しく説明してくれている有力な情報はネット上に見つかりませんでした。スウェーデン語版Wikipediaによると、プッチーニのオペラ劇である『トスカ』から来ているようです。

アーモンドケーキのようなものは1800年代から存在していたようで、後から「トスカケーキ」という名前が定着したそうです。じゃあ、なんで『トスカ』の名前を引っ張ってきたのかというと、それは分かりません。

出自不明なところは、民間を中心に伝わってきたスウェーデン菓子らしいとも言えますか。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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