スウェーデン洋菓子店、深夜のねごと@20年07月29日(水)

京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて、基本的に営業日には毎日更新しています。

営業時間のお知らせ

  • イートイン営業を一部再開
    現在、店内でのイートインは2名様用の席を2か所にご用意しています。飲食時は会話を控え、飲食時以外はマスクの着用をお願いいたします。

  • 営業時間のお知らせ
    隔週水曜日と毎週木曜日は12時オープンです。詳しくは営業カレンダーをご覧ください(他の営業日は11時オープン)。

スウェーデン菓子のオンライン販売

  • Lilla Katten ONLINE STORE
    リッラ・カッテンで提供しているスウェーデンのケーキやクッキーをご自宅までお届けします。ラインナップは「カテゴリー『スウェーデン菓子』」をご覧ください。

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 申し込み中止しています


当面のあいだはテイクアウトのみで営業し、毎週木曜日は午後12時(正午)からのオープンとなります。

ここ最近、毎晩眠くなるまで(寝なくちゃいけない時間になるまで)自宅のスウェーデン語の本を整理しています。

以前にすこし紹介した「LIBRARY」のページに現時点までに登録した本は300冊を超えました。

基本的には本棚にABC順に並べているつもりなので、「”A”strid Lindgren(アストリッド・リンドグレーン)」から、現在は「”E”va Eriksson(エーヴァ・エーリクソン)」のデータ入力に差し掛かったところ。これまで登録したデータを検索してみると、アストリッド・リンドグレーンに関連する本は107冊、エルサ・ベスコフに関連する本は64冊あるそうです。今まで数えたことなかったし、自分の家の本棚をデータベース化するのって面白い。

作家自体の名は知られているけれども日本で紹介されていない作品もたくさんあるわけで、たとえばリンドグレーンのファンの方が見て「あ、この本知らない」というものもあると思います。このLIBRARYでもすべての作品を網羅しているわけではありませんが、スウェーデンの好きな作家の新しい発見に繋げてもらえる場になるのもいいんじゃないかと。

で。そんなにハナシも膨らまないので、小ネタを(きちんとまとめずに急ぎ足で)。

1945年に「長くつ下のピッピ」が出版され、主人公のピッピの奔放な振る舞いがオトナの間で議論を呼ぶ一方、子供たちには歓迎されました。そしてこの作品は後に世界にも幅広く翻訳されていく作品となったわけです。

「長くつ下のピッピ」の作者としてアストリッド・リンドグレーンが注目を浴びた一方で、挿絵を担当したイングリッド・ファン・ニィマンの知名度はちっとも上がらなかったとか(参考:Håkan HardenborgさんによるIngrid Vang Nymanに言及したページ)。

そこでピッピの第一作が出版された翌年にあたる1946年に、ニィマンは「Peppo och hans vänner(ペッポと仲間たち)」という児童小説の挿絵を担当します。ちなみに、ピッピを出版したRabén&Sjögren社とは違う出版社から出た作品です。この「やっちゃえ!」的な、『ロッテ』ではなく『ロッチ』という謎のクレジット表記のビックリマンシールの偽物が出回っていたような昭和な感じはキライではないけれども。

ピッピが出版された翌年に、ペッポの挿絵を描いたわけです。クリエイターとして、ニィマンはこのタイトルの類似性をどう思ったか。本人ではないからわからないけれども、「バカにすんじゃないよ!」って思ったかもしれないし、思ってないかもしれないし。

そんなエピソードも含めて、ニィマン好きなので。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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