京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて、基本的に営業日には毎日更新しています。
営業時間のお知らせ
イートイン営業を一部再開
現在、店内でのイートインは2名様用の席を2か所にご用意しています。飲食時は会話を控え、飲食時以外はマスクの着用をお願いいたします。営業時間のお知らせ
隔週水曜日と毎週木曜日は12時オープンです。詳しくは営業カレンダーをご覧ください(他の営業日は11時オープン)。
スウェーデン菓子のオンライン販売
Lilla Katten ONLINE STORE
リッラ・カッテンで提供しているスウェーデンのケーキやクッキーをご自宅までお届けします。ラインナップは「カテゴリー『スウェーデン菓子』」をご覧ください。
当面のあいだはテイクアウトのみで営業し、毎週木曜日は午後12時(正午)からのオープンとなります。
次回のオンラインストアにおけるケーキ類の注文受付を『7月12日(日)の12時ごろ』にします。前々回、前回と、金曜日に更新していましたが、生活スタイルの違う方にも届くようにと考えて、今回は日曜日。
ときどき「他の方にも行きわたるように」と考えてくださって、遠慮しながら注文いただく方もいらっしゃいますけど、ご自身が必要な範囲でいくら注文していただいても大丈夫ですので。最近はさすがに数分で売切れになるということもなくなってますから。
昨日に引き続き、新たに並べるスウェーデン菓子について。「カール・グスタフケーキ」についてちょっと触れましたが、今日は「ジルバダンスクッキー(jitterbuggare)」について。
この「ジルバダンスクッキー」は、メレンゲをバターがたっぷりのクッキー生地でロールしたクッキーです。スウェーデン語では「イッテルブッガレ」と読みます。何度かブログのなかで言及していますが、スウェーデン語の『J(ジェイ)』の発音は基本的に『ヤ行』に近い音になります。
店長の知り合いのスウェーデン人に「イッテルブッガレを作った」というメールを送ったそうで、すると「懐かしい、ノスタルジックなクッキー」という評が返ってきたとのことです。現在ではそれほどポピュラーな立ち位置にないようですが、スウェーデンの一部の洋菓子店にはまだ扱っているお店もあるそうです。
これまでに何度か作って試食を重ねてきましたが、冷凍庫に入れて保存したものを常温解凍で食べるとメレンゲ部分のふわふわな食感とクッキー部分の食感が重なります。そのことを特徴として捉えているスウェーデン人お菓子ブロガーはたくさんいます。
地味なので日本ではきっとこのクッキーが脚光を浴びることはないと思いますが、意外とこのクッキーが好きなスウェーデン人は多いのかもしれません。そうしたマニアックなお菓子に手を伸ばすのもリッラ・カッテンらしくていいと思います。
で。なぜ「ジルバダンスクッキー」という名前がついたかというと、まずこのクッキーが登場したのが1940年代だったとのこと。そのときに流行していたのが社交ダンスのジルバ。日本語では「ジルバ」ですが、英語の表記は「jitterbug」と綴り、そのスウェーデン語発音は「イッテルブーグ」となります。
英語では動詞の接尾辞に「-er」をつけて、「〇〇するヒト」という言葉を作ることができます。「player」とか「singer」とか。スウェーデン語においてもそのような文法ルールがあり、「-are」をつけることで「〇〇するヒト」の意味になります。雑に説明すれば、「jitterbug」に「-are」をつけて「jitterbuggare」となり、すなわち『ジルバを踊るヒト』となるのです。
店長が調べた限りでは「このクッキーの仕上がりがまちまちで、その不規則な様子がジルバを踊る人たちのようだったから」という理由でこの名前が付けられたとのことです。
スウェーデンの命名センスって、こじつけが激しかったり、誰かの思い付きだったり、それがそのまま伝承されてしまってハッキリした由来がわからないものが多いですが、「イッテルブッガレ」も御多分に漏れず。
店長と情報共有していないけれども、こちらのページで紹介されているのを読んだのかな。
ページのタイトルが『イッテルブッガレ、それともメレンゲロール?』という意味ですが、そのタイトルが示す通り「メレンゲロール」と呼ばれることもあるようです。
たしかに「メレンゲロールクッキー」などと呼んだ方が想像がつきやすいかもしれませんが、そこはやっぱり「イッテルブッガレ(ジルバダンスクッキー)」と呼んだ方が、なんだか情緒があっていいと思います。
ちなみに。「ま~た始まった」のアスキーアートでつくられたキャラクターは、『ダディークール』と呼ばれ、正確な出自がわかっていないネットカルチャーのひとつです。