スウェーデン洋菓子店、深夜のねごと@20年06月06日(土)

京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて、基本的に営業日には毎日更新しています。

営業時間のお知らせ

  • 木曜日と土曜日の営業時間のお知らせ
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  • イートイン営業を一部再開しました
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スウェーデン菓子のオンライン販売

  • Lilla Katten ONLINE STORE
    リッラ・カッテンで提供しているスウェーデンのケーキやクッキーをご自宅までお届けします。ラインナップは「カテゴリー「スウェーデン菓子」」をご覧ください。

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 申し込み中止しています


当面のあいだ、テイクアウトのみで営業します。

ホントは別の話題に触れようと思って店内でもそのための写真を撮って来てはいたんですけど、話題を変えました。

《写真:ケトル VOL.39(太田出版)20ページより》

今から14年前。当時は自由が丘から徒歩15分程度の場所にある、九品仏(くほんぶつ)という場所のボロマンションの一室に住んでいましたが、昼間にパソコンに向かいながらラジコでTBSラジオを聴いていました。プログラムの勉強でもしてたんだっけかな。

13時を告げる時報…はないのですが(タイムラグが生じる関係でラジコで時報は流されない)、その日の13時に新番組が始まり、ちょっと耳馴染みのある中年男性の声が。赤坂の路上から中継している様子でした。

スウェーデン語の単語を一つ覚えるだけでも苦労するというのに、あのときの空気感はなぜか覚えています。その新番組は「久米宏ラジオなんですけど」という名で、路上中継していたのはもちろん久米宏さんでした。

そして、今日の「ラジオなんですけど」の放送のなかで、この番組が今月いっぱいで終了するという発表がなされました。その終了の決定は今年1月には決まっていたとのこと。終了の理由は複数あれど、そのなかには久米さん自身の衰えの実感も含まれるようです。

五輪開催に対する批判とか、政権に対する批判とか、局内でそういった姿勢が突然問題視されはじめたというわけではないようですが、昨今のメディアの信頼性が揺らぐ状況下のなかで、イチ著名人の率直な意見が聴ける稀有な番組だっただけに残念至極です。「荒川強啓デイ・キャッチ」に続き、”正直な番組”がまた終わるのか。

「ラジオなんですけど」の放送当初がどのようなスタンスであったかはわかりませんが、最近の放送ではオリンピックへの反対を貫く姿勢を取る理由、政治への不満をカジュアルに話題に挙げてくれていたので、いろいろな問題を考えるきっかけを与えてくれました。

冒頭の写真は雑誌の1ページからですが、発行されたのが2017年10月。そして、そのインタビューを締めくくる台詞は「永さんが死ぬまでラジオを続けたように、やっていていいと言われる限りはラジオに出続けたいです」とあります。

“永さん”とは、故・永六輔さんのことですが、彼は晩年パーキンソン病を患った状態で、まともに言葉を発せない状態になってでも冠番組に出演しつづけていました。悪く言えば”ラジオ放送として聞くに堪えない放送”だったわけですが、永さんがそのような状況で放送を続けていたことは久米さんも認識しているであろうなかでの一言だったと思います。

「やっていていいと言われる限りはラジオに出続けたい」は意気込みであり、それから3年足らずでの終了宣言は意外と早かった気もしますが、それを言質にとって「聴取者が求めているのに止めてしまうなんて」と責められるものではありません。

でも、もし久米さんがもう一人居て、久米さんが久米さんにインタビューできるとすれば、彼らしく意地悪な質問をぶつけてほしいものです。インタビューの最後の言葉は、インタビューをキレイに終わらせたかったための建前だったのか、それともこの3年足らずのあいだに自身の引き際の美学に対する考えが変わったのか。それとも裏にメディアならではの見えないチカラが働いていたのか。受け手側の久米さんも、のらりくらりとこの質問を交わすかな。

テレビやラジオは、国民と政治を繋ぐ最も身近なメディア(媒体)だと思うのですが、日本のテレビやラジオがバラエティ志向になればなるほど、ますます政治家が野放しになってしまうのではないかと。いや、利益(視聴率)を度外視してそんな役割を担ってくれるほど、昨今のメディアに余裕はないか。

久米さんのレギュラー番組はこれで無くなるそうで、大げさではなく、メディアにとって一つの時代が終わる気がします。

最後に一応。本日6月6日は、スウェーデンのナショナルデイでした。1523年にグスタフ・ヴァーサがスウェーデンの王に選ばれた日に由来するそうです。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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