スウェーデン洋菓子店、深夜のねごと@20年05月20日(水)

京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて、基本的に営業日には毎日更新しています。

営業時間のお知らせ

  • イートイン営業を一部再開
    現在、店内でのイートインは2名様用の席を2か所にご用意しています。飲食時は会話を控え、飲食時以外はマスクの着用をお願いいたします。

  • 営業時間のお知らせ
    隔週水曜日と毎週木曜日は12時オープンです。詳しくは営業カレンダーをご覧ください(他の営業日は11時オープン)。

スウェーデン菓子のオンライン販売

  • Lilla Katten ONLINE STORE
    リッラ・カッテンで提供しているスウェーデンのケーキやクッキーをご自宅までお届けします。ラインナップは「カテゴリー『スウェーデン菓子』」をご覧ください。

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 申し込み中止しています


5月いっぱい(5月17日(日)~6月1日(月)まで)休業します。6月2日(火)から営業再開予定ですが、その時期の状況に応じて臨機応変に決めていくことになります。

今日でとりあえず5月にオンライン受注したお菓子の発送も一通り完了しました。どうか手違いが起きていませんように。

300部印刷してあった「かつぶし新聞5月号」は店頭配布とオンライン注文時に同梱していたことで弾切れとなってしまったため(望まない方もいらっしゃるでしょうが)、まだ下旬にも突入していないのに急遽「6月号」をつくりました。

この6月号の納品が、今日の発送分に間に合えばいいなと思っていたら、一歩及ばず。梱包を終えた数時間後に届いたので、足りなかった5月号はその場凌ぎの白黒コピーを入れました。

6月号の上段にはルバーブに関することを書いたのに、写真に重ねた2文字には『感謝』とあります。これは、5月号のものがそのまま残ってしまっただけ。でも、あながち間違いではないのでOK。今年も変わらず育ってくれたルバーブと、育ててくれた農園に感謝。

で。昨今の日本のテレビの様子を見ていて(ウチにはテレビ受信できる装置はないので、飽くまで漏れ伝わってくる範囲での理解しかないけれども)、スウェーデンに留学していたときのテレビの在り方を思い返しています。

今でこそテレビなんて無くても生きていける人間になっていますが、留学当時はテレビが無くちゃ生きてられないくらいテレビを付けている環境が好きでした。スウェーデン語を勉強する際も、必ずテレビは付けていた。

そんな自分が留学先であるストックホルム大学の寮に入ってからまずしたことの1つは、テレビを買いに行くことでした。寮の各フロアに存在したキッチンにはテレビが置いてありましたが、好きな時に好きなだけテレビを観たかった自分は自室に自前のテレビが欲しかった。テレビだって、その国の一部を写す立派な文化ですから。

で。部屋にいるときの大半の時間をテレビを観て過ごそうかと思ったのですが、ここで大問題が。スウェーデンのテレビ番組が超絶つまらないのです。

朝のニュース番組はいいとして、その後に始まるのはアメリカのトーク番組。なんでスウェーデンまで来てアメリカの番組を観なくちゃならんのか。そして英語圏のドラマ。

大学の授業を終えて昼過ぎごろに戻ってくると、今度はビンゴ番組。今はどうだか知らないけれども、当時はほぼ毎日ビンゴ番組が放送されていました。聴こえてくるスウェーデン語は数字ばっかり。

それからシンプソンズ。いつのシーズンの放送だかわからないけれども、これも当然英語の番組。昼過ぎに放送するだけでなく、深夜にも違うシーズンの再放送が。どんだけシンプソンズ好きなんだ。

大雑把に言うと、スウェーデンのテレビでは英語圏で制作された番組がたくさん放送されていて、基本的にはスウェーデン語字幕が表示されるだけで吹替はほぼ存在しませんでした。キモチでは6割ほどが英語の番組だったんじゃないかと感じるくらい。あまりにもテレビがつまらないので、音楽専門番組「MTV」を流している時間も長かったです。

これを経験して「日本のテレビ番組って面白すぎるんだな」と思いました。そして、どれだけ映像をアレンジして演出しているかということも再認識させられました。演出というのは、たとえば音楽を付けたり、テロップを出したり、「CMの後、とんでもないことが!」みたいなヒッパリなどです。

日本のテレビはずっと眺めていられる。つまり、自分の過ごす時間の多くがテレビに対して消費されているんじゃないかと考えたのです。

一方で、スウェーデンのテレビはつまらなくて、とてもずっと観ていたいものではない。でも、テレビを観ないという選択肢を取りやすい環境ではあるなと思いました。それだけ自分と向き合う時間が作りやすいのではないかと。テレビ観なくちゃいけないくらいなら、何かほかのことでもするか、って。

昨今のワイドショーやニュース番組などで小難しいニュースに対して、その道の専門家ではなく、芸能人たちが思い思いのコメントを寄せている様子がYahoo!のトピックスなどで紹介されているのを見ると「ウチはやっぱりテレビいらないかな」って。

時間の使い方はヒトそれぞれですが、もし昨今のテレビ番組に対して「なんだかな」と感じている方がいれば、脱テレビという選択肢もアリだと思うんです。

大事なニュースを得られないんじゃないかという心配があれば、ラジオのニュース番組5分ほど聴けば大丈夫。その5分のなかに、本当に必要なニュースは大体収まっていますから。

昭和っぽいのが2つ続いたので、洋楽。カーティス・メイフィールドの「Move On Up」。

土曜深夜の某バラエティ番組のオープニングに使われていたのをきっかけにアルバムを買って、何度も繰り返し聴いていた曲。大学のときに聴いていたんだっけ、たぶん。

当時には何気なく聴いていた曲だけれども、結構スウェーデン国営放送ラジオでも流れます。しかもそれがスウェーデン時間の深夜3時とか4時とかに流れてくるのだから、センスいいなって。

1971年に発表されたこの曲が、この2020年にスウェーデンのラジオ局から流れてきて、それが自分の大学時代とリンクする。音楽に国境はないというか、洋楽の有名どころを抑えておくことで世界のいろいろなヒトと共通の話題が生まれるものだなと、つくづく思います。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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