スウェーデン洋菓子店、深夜のねごと@20年05月14日(木)

京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて、基本的に営業日には毎日更新しています。

営業時間のお知らせ

  • イートイン営業を一部再開
    現在、店内でのイートインは2名様用の席を2か所にご用意しています。飲食時は会話を控え、飲食時以外はマスクの着用をお願いいたします。

  • 営業時間のお知らせ
    隔週水曜日と毎週木曜日は12時オープンです。詳しくは営業カレンダーをご覧ください(他の営業日は11時オープン)。

スウェーデン菓子のオンライン販売

  • Lilla Katten ONLINE STORE
    リッラ・カッテンで提供しているスウェーデンのケーキやクッキーをご自宅までお届けします。ラインナップは「カテゴリー『スウェーデン菓子』」をご覧ください。

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 申し込み中止しています


5月15日(金)、テイクアウトのみ営業です(5月17日(日)~6月1日(月)まで休業予定)。

保育園への登園自粛要請により、最近毎日のように店にいるマディッケン。いまでも「将来何になりたい?スーパー探偵?」と尋ねても「おかあさんのケーキ屋さん」と答える4歳児。

本人の知らない所でお客さんからはマディッケンと呼ばれ(自分がそう書いているからなのだけれども)、自分のことであると気が付いていない様子も。

店内にずっと居てもヒマを持て余すだけだし、一人で外を散歩させるには交通ルール的にも防犯的にも心もとないので、結局小さなスペースに収まってディズニーチャンネルをひたすら観ているのですが。

個人的にYouTubeはナシだけれども、ディズニーアニメでも、NHKの子供番組でも、好きな番組をひたすら繰り返し観るのはOKと考えています。ディズニーのアニメは、ストーリーの起承転結がよくできているし、同じキャラクターに接し続けることで感情移入もできるんじゃないかと。

自分はこの世界でどのキャラクターなのだろうとか考えたり、人それぞれに個性があるということを認識できたり。そんなことを期待しています。一応、「眼が悪くなるから近づいて観ないように」と口酸っぱく言っていますが。

同じアニメを繰り返し観ることによって言語感覚も養われると思っているのですが、それが功を奏したのかわかりませんが、最近オンラインレッスンをしているピアノの先生と会話をするときには、誰が教えたわけでもないのに、きちんと丁寧語で話しているのには驚きました。

保育園で丁寧語で話すように指導されているというわけでもないようだし、本人なりにどういう相手に対して丁寧語を使うべきなのかを勝手に判断しているようです。

で。せっかく店にいるし、せっかく仕事に触れられる環境にいるのだから、4歳児にも手伝ってもらおうと。でも、4歳児に「お客さんが来たら”いらっしゃいませ”って言って」と指示しても恥ずかしがったりして聞いてくれなかったり、新聞を折るなどの同じ作業を続けていてもスグに飽きてしまって、結局役に立たない。

そこで『ゲーミフィケーション』の概念を取り入れました。どういうことかというと、お手伝いをゲーム化するのです。お手伝いが目に見えて数値化されることにより、あたかもゲームをしているような感覚でお手伝いができると考えました。端的にいえば、お手伝いした量に応じて、安いけれどもきちんとお金をあげようと。

「大きくなってからケーキ屋になりたいのであれば、きちんと”いらっしゃいませ”が言えないとダメだよ」という精神論で語るのではなく、「お客さんが来たら”いらっしゃいませ”、帰るときには”ありがとうございました”、このセットが言えたら5円あげる」というルールにしました。そうすると喜んで「いらっしゃいませ」を言えるようになりました。

「”いらっしゃいませ”、言えたじゃん」と、小さなメモ用紙に、正の字で何回挨拶ができたかを可視化してあげる。いままで恥ずかしがってか、面倒くさがって言えなかったところから大きな進歩です。

新聞を折る作業も「2つ折れたら1円あげるけど、折り方が雑だったらあげない」というルールにしました。そうしたらきちんとキレイに2つ折りになった新聞の束をつくってくれました。1つ折る度に「キレイに折れた!」と見せてくることもあるけれども。

写真は、ポストカードを袋に入れる作業をしてもらっているところ。こちらも2つできる度に1円。「たくさんやったら、貯金箱にお金入れられる」と集中して作業できていました。

今日は60枚のポストカードを袋に入れてくれたので、つまりこの作業では30円。これもメモ用紙に「ポストカードいれ ¥30」と書いてあげます。こうして自分が手伝ったことを都度、可視化してあげて、手伝ったらきちんと報酬がもらえるという体験につながるのはいいことだと思います。

最終的にお手伝いの報酬は101円でした。このお金で何か買いたいものはあるのか尋ねたところ、近所の自販機に売っている100円のナタデココの缶ジュースを買うんだと、目を輝かせていました。

自分も実家が工場だったので、小学校高学年あたりから工場の手伝いをしていましたが、そのときには10時間の稼働で3,000円をもらった気がします(戦力になっていたかどうかは知らない)。それで米米CLUBの「DECADE」というベストアルバムを買ったはず。

店のお手伝いができる保育園児、どうでしょう。期待かけすぎると、ロクなオトナにならない気がするけれども。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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