スウェーデン洋菓子店、深夜のねごと@20年04月15日(水)

京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて、基本的に営業日には毎日更新しています。

営業時間のお知らせ

  • 木曜日と土曜日の営業時間のお知らせ
    毎週木曜日は12時オープンです。土曜日は不定期で12時からオープンとなっております(他の営業日は従来通り11時オープンです)。

  • 現在、テイクアウトのみで営業します
    商品は通常どおりご用意しますが、店内での飲食をしていただくことはできません。お持ち帰りのみでの営業とさせていただきます。

スウェーデン菓子のオンライン販売

  • Lilla Katten ONLINE STORE
    リッラ・カッテンで提供しているスウェーデンのケーキやクッキーをご自宅までお届けします。ラインナップは「カテゴリー「スウェーデン菓子」」をご覧ください。

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 申し込み中止しています


4月16日(木)、テイクアウトのみで営業します。

オンラインストアでのご注文を多くいただいており、本当にありがとうございます。天国のヒデキも感激しています。

感謝と同時に、セムラやプリンセスケーキを中心に現在受注を停止している商品があり、生産が追い付いておらずスミマセン。

昨日発送したお菓子がすでに届き始めているようで、なかには「届きました」の報告と共にスウェーデンに対する想いなどを綴ってくださる方まで。注文時にメッセージを添えてくださる方もいらっしゃり、うまくそのメッセージを打ち返しきれておらずスミマセン。

スウェーデンという国を中心として実に色々な方が繋がるものですね。自分が大学でスウェーデン語を専攻するときには「北欧」なんて小田急が運営するパン屋さんのことを指す言葉だったのに、それがいつの間にか一つのオシャレカテゴリーとして認識されるようになってしまって。個人的には北欧=オシャレとか、全然思ってないですけれども。いや、個人的にフィンランドはちょっとオシャレに見える。

で。最近、リッラ・カッテンでは「フィーカ」という言葉を使ってもいいという雰囲気がちょっと出始めてきました。どういうことかというと、店をオープンして以来、これまで「フィーカ」という言葉は意識的に封印してきたわけです。ついでに言うと「フィーカ」ともう一つ、「リサ・ラーション」も封印ワードの一つだったりします。あと「北欧」も封印ワードか。

もう不自然なくらいに「フィーカ」を避けていたときもありますから。なるべく「コーヒーブレイク」やら「コーヒーを楽しむ時間」で置き換えていたと思います。「スウェーデンではコーヒーを楽しむ文化があり…」って、ちょっとスウェーデンを知っている方からすれば「”フィーカ”って言えばいいじゃん」と思われていたかもしれません。

たとえば。巷でよく「北欧」のキーワードを目にすることもありますが、コンテクスト(文脈や背景)が無視されていることも多く、「北欧風なんちゃら」のような、何を以ってどこが北欧風なのかを小一時間ほど問い詰めたいようなキャッチコピーと一緒にされることが、北欧文学科出身のハシクレとしては許せなかったのかな。

こういった、耳目を集めやすいキャッチーなスウェーデン関連ワードに頼ることなくリッラ・カッテンという店が一人立ちできないのであれば、この先30年やら40年続けていくことができないんじゃないかと思っていたので封印していました。雰囲気も大事だけれども、洋菓子店として味で店の良し悪しを判断してもらいたかったから。でも、最近はきちんとした文脈のなかであれば「フィーカ」という言葉を使っても大丈夫になってきたかなって。最近になって態度が軟化してきました。

これら「北欧」、「フィーカ」、「リサ・ラーション」などのポップなキーワードに惹かれるわけではなく、『純粋にスウェーデンが好き』というお客さんの存在がリッラ・カッテンというお店の地盤をしっかり固めてくださったという実感ができたからでしょう。ありがたいことです。

強調しておきますが、ウチが「フィーカ」というキーワードを使わない哲学を持っているだけで、誰かが「フィーカ」というキーワードを使おうものなら…というわけではないです。

むしろ、カッテンはどちらかというと北欧界隈では後発ですし、すでに店のオープン時には「フィーカ」の名を冠した屋号はたくさんありましたから、そこで被せて「スウェーデンにはフィーカという文化がありまして」というのも芸がない。経営学的に言えば「ブルーオーシャン戦略」の発想でもあります。スウェーデンがテーマの店なのに「あの店は意地でも”フィーカ”って言わないらしい」っていう方が面白いじゃんね。

フィーカと言えば。「Gofika(ゴーフィーカ)」という比較的新しい概念があって、それはオイシイお茶菓子を一緒に楽しむフィーカのことを指すようです。この概念をきっちり説明してくれているような場所もほとんどなく、「Gofika」に関する本が一冊出版されていたり、断片的に個人ブログなどで紹介されたり、スウェーデンでもそこまで浸透しているわけではないと思うのですが、強いて言えばリッラ・カッテンが提唱するべきは「ゴーフィーカ」なのかな。

ただ、「ゴーフィーカ」の問題としては言葉の響きがダサいので、日本では流行らないと思う。「god(おいしい)」を「fika」のアタマに付けて作った言葉なのかな。英語の「go」にあたるスウェーデン語は「gå(読み:ゴー)」なので。

というわけで、是非それぞれのフィーカを楽しんでください。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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