スウェーデン洋菓子店、深夜のねごと@20年03月28日(土)

京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて、基本的に営業日には毎日更新しています。

営業時間のお知らせ

  • イートイン営業を一部再開
    現在、店内でのイートインは2名様用の席を2か所にご用意しています。飲食時は会話を控え、飲食時以外はマスクの着用をお願いいたします。

  • 営業時間のお知らせ
    隔週水曜日と毎週木曜日は12時オープンです。詳しくは営業カレンダーをご覧ください(他の営業日は11時オープン)。

スウェーデン菓子のオンライン販売

  • Lilla Katten ONLINE STORE
    リッラ・カッテンで提供しているスウェーデンのケーキやクッキーをご自宅までお届けします。ラインナップは「カテゴリー『スウェーデン菓子』」をご覧ください。

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 申し込み中止しています


《3月31日(火)以降、しばらくテイクアウトのみで営業します》

いろいろな意見が飛び交う中ですが、今日はイートインなし&扉を開けっぱなしで換気能力最大限にて営業しました。月並みな言葉ですが、大事な言葉なので書かせていただきます。ありがとうございました。

レジに立ちつつ余裕があれば、お客さんが昨今の状況をどのように感じているのかハナシを聴いていました。皆、それなりに考えて行動しているように感じました。

さて、戯言。追記、校正していないので、語尾の乱れがあればご愛嬌。

「自粛」と「経済」のどちらを優先すべきかというテーマで国民が分かれています。エラそうに語れる立場ではないですが、正直言って自分はどちらの主張もわからないではないです。だって、「自粛すること」と、「可能なかぎり経済を追うこと」と、どちらも「生きるため」という目的を果たすための手段だから。

A:「感染症の広がりを考慮して営業自粛すべき」 ← わかる(48点)
B:「そもそも経済破綻してしまったら生きていけない」 ← わかる(52点)

どちらもわかる。

自分が100点持っていたとして、両者に点数を割り振りました。日に日にこの数字は変わるでしょう。

「A」と「B」のどちらかに100点を投じられるヒトがいたらスゴいと思う。仮に「Aの『感染症の広がりを考慮して営業自粛すべき』しかありえない」という方がいれば、即座に仕事を辞めて山に籠るという行動を取ることになるのかな。誰もが「A」と「B」のせめぎ合いの状態だと思います。

「B」に若干偏っているものの、「A」も捨てがたいという状態です。東京の感覚と、いま自分が暮らしている地域の感覚、その肌感覚は違うかもしれません。さらに言えば、同じ地域に暮らしている方のなかでも、意見の相違はあるでしょう。

さて。自分が言いたいのは、ネット上でAを取るか、Bを取るかの議論をするならば、そのエネルギーを次回の選挙にも向けてはいかがかということです。ネット上でいくら議論をしても、ネットに参加していないヒトにはその議論は届きづらいのです。

本来はこういう場面で政治のチカラが発揮されるべきなのです。「おいオマイラ、とりあえず国民全員に一時金として一定額を給付するから一旦家で待機しろコノヤロウ」くらいのリーダーシップを取るべきなのです。

具体的に言えば、ウチだったら16,000円ほどもられば、迷わず週末の営業をせずに休業する方を選択します。16,000円の根拠は、最低給与額で2人で8時間働いた額くらいで。この際、希望額に届かなくてもいいから、リーダーシップを発揮して方針をもっと明確に示せよ、と。

積極的に世の中に自粛を促すメッセージを投稿する方々のほとんどは、もちろん自身も経済的ダメージを受ける立場にいらっしゃるでしょうが、現時点でなんとか持ちこたえられそうな見込みが立っている場合がほとんどだと思います。最悪でも親元に帰れるとか、個人的なセーフティーネットが存在していたりとか。

自分が大学生のとき、財布のなかが1,000円以下になってしまったことはザラです。バイト代が入る日まで指折り数えて、なんとかインスタント食品で食いつなぐような日々をリアルタイムで送っているヒトには、世の中に響く自粛の声がどのように聴こえているでしょう。もちろん自粛を促す空気感を醸すことは無責任な行動を牽制する意味で有意義であることは間違いないですが、自分は自粛ができない事情側にいるヒトのキモチもわからないでもないです。

ここまでの人生で「マジでヤバイ」と思える状況に追い込まれてしまったヒトはどれだけいるでしょうか。自分は「この先、どうなるか」という経験を3回から4回ほど得てきた気がしますが、現実はドラマやお芝居じゃないです。奇跡の大逆転が用意された脚本なんてありません(奇跡が起きると信じたことは何度もある)。それぞれが自分の置かれた状況で足掻くしかないのも一部の理があると思います。反社会的行動や身勝手な行動はもちろん非難されるべきことは、書くまでもないですが。

今朝の京急線で人身事故がありましたが、その因果関係はまったく知らないものの、「この社会的圧力に耐えられない層が出てきてもおかしくないかな」なんて考えもよぎりました。いや、まったく人身事故が起きた背景は知りませんけれども。でも、思っちゃったんだからしょうがない。

国民同士が自粛を促さなくてはいけない状態に陥いる状況になる前に、”自粛”ではなく、納得して積極的な活動制限行動を取ることができるようにするのが政府の役割であってもいいんじゃないかと。別に、政府ではなく自治体がその役割を担ってもいいと思うけど。自粛という言葉が都合よすぎる。

たまたまYahoo!のニュースをハシゴしていたら見つけた記事で紹介された写真に、金曜日の原宿に集まる若者の様子が写されていたのを見て、正直「コノヤロウ」と思いましたが、同時に若者の政治への無関心が招いた結果であるとも思いました。その政治への無関心を招くような事態になっているのは誰のせいでしょう。若者っていうのは、大人たちがつくってきた社会を手本に育ったハズです。

そもそも政治家の使う語彙の難解さが政治への関心の壁をわざと造成しているようにしか思えない。「ロックダウン」「オーバーシュート」「クラスター」など、今さっき専門家から聞きかじったような言葉を交えて声明を発表するのは誰が得することだろう。偏差値38でもわかるような語彙と文法で情報を発信して国民に理解してもらうことに、何か不都合があるのかな。ワケがわからない文章を聴かされて「関心を持て」というのも酷なハナシかもしれません。

2019年の参院選の選挙率が48.8%だった国です。国民の51.2%に、現状に文句を言える資格があるでしょうか。ノープランの自粛を求めるだけの政治に対して、矛先が正しい方向に向かってほしい。現与党に満足だというのならそれでいいし、逆に不満ならその意思を示すべきで、まずはそこからでしょう。

TwitterなどのSNSに不満を書きこんだところで、政治家には直接届かないのだから。正確には”届きずらい”なのかも知れないけれども、国民同士で自粛の空気を作り合わなくてはいけない現状に対する違和感を憶えているのであれば、必ずそのキモチを然るべき場所で表現しなくてはなりません。

…なんてな(踊る大捜査線の和久さん)。こんなことを書くなんて、歳取った。何様か。正直、あんまり政治に興味ないですけど、あまりにもヒドイ状態なので。

で。先述した「金曜日の原宿に集まる若者」の写真を見て、「この日本、自粛ムード強めないとダメだ」と思ったので、ウチも一段階自粛ムードを上げることにしました。来週からは店内での飲食を中止し、テイクアウトのみでの営業とすることにしました。ウチはウチで、ウチができる範囲のことまではやります。

ここまで全文読んでしまったアナタ、さてはヒマだな。せめてよい日曜日を。

明日の日曜日、店長はマディッケンと家で「セムラづくり」をするそうです。自分はオンラインショップに掲載するためのクッキーの写真を撮り直そうと思います。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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