スウェーデン洋菓子店、深夜のねごと@20年02月27日(木)

京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて、基本的に営業日には毎日更新しています。

店内イベント

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【2020年03月】07日(土)/12日(木)/28日(土)


今日は2つのパートに分けます。いつも通りの感じの前半と、後半は昨今の感染症に対して思うことについて書いています。まずは普段どおりの感じで。

暗いニュースが飛び交う毎日ですが、お陰様で今日も無事に乗り越えました。「明日は大丈夫かな」と心配する毎日ですけれど、本当にお客さんに恵まれた店だと思います。月並みな言葉ですが、ありがとうございます。

さて。カッテンでは、まだ並べている数は多くないもののスウェーデンの切手も扱っています。今後少しずつでも品揃えを増やしていこうと思っていますが、自分も気に入った切手をアルバムに入れて収集しています。

このページにまとめているのは「動物」がテーマの切手。1枚1枚だと地味だけれども、こうしてテーマに沿って集めてみると、ちょっとテンション上がります。

オトナになってから切手をコレクションしようとすると、集まるスピードが早いこと早いこと。ジェーン・スーによるエッセイ「今夜もカネで解決だ」のタイトルがアタマをよぎります。そんな金持ちではないけれども、ちょっと頑張れば手が届いてしまう。その手軽さが切手収集の魅力なのでしょうけれども。

「集まるスピードが早い」ということは、相対的に「遅い」を経験していたから言えることですが、それは自分が小学校だったか中学校のときの切手収集をしていたころの記憶。毎日、切手カタログを眺めては「このイリオモテヤマネコの切手が欲しい」とか、「いや、このニホンカワウソの方がいいかな」とか、金銭的な都合によって古切手1枚を購入するだけでも悩んだものです。

いまではヤフオクやらメルカリなどもありますし、お金さえ出せば購入することだって容易です。しかし、自分が茨城に住んでいたころは電車で50分掛けたところの柏の切手商まで行くしかなかったのですから。

オトナになってからのコレクションは充実しているけれども、コドモのころのコレクションとの重みはまるで違ってきてしまいました。

さて。そろそろ「やっていけそう」な感覚が出てきたので、インスタグラムの『スウェーデン紙モノ紹介アカウント』へのリンクを貼っておきます。インスタグラムのアカウントでは、毎日最低1枚を目標にスウェーデンの紙モノをアップしていきます。また「ビョルネン・ソベルって誰?」って尋ねてくる方が出てくるんだろうな。

でもSNSを介しての交流は特に苦手なので、コメント機能オフ&誰もフォローしないという、ソーシャル感ゼロでお届け中です。

ところで。「2月いっぱいで毎日更新を終了」と考えていましたが、この世界情勢が暗い中でオシマイにするのも後味悪いなと思ってみたり。事態が好転するまでは続けようかな。それで返礼になるとは思っていませんが、この大変な時期に足を運んでくださる&ネットで注文してくれるお客さんへ「おかげで今日も乗り切れました」の声を発信できる場所があった方がいいと思うんです。

勝手に、しばらく引退詐欺します。


では重いハナシのパート。

端的に結論から書けば、今の時点で健康な方は可能な限り普段通りの生活を営むべきだし、逆に咳や発熱など少しでも感染症と同じような症状が客観的に見て取れるような状態の方は慎んだ行動をとるべきだと思います、ということです。

さて。今日は店頭に1枚貼り紙をすることにしました。端的に言えば「咳をしているお客さんの入店をお控えください」という内容の貼り紙です。あのカタカナ3文字は書きませんよ。

正直言って、自分も「自分だけはきっと大丈夫」、「ウチの身内だけはきっと大丈夫」だと思っています。そう信じながら過ごさなくてはやってられない状況です。もちろん、少なくとも現時点では自覚できる症状はありません。花粉症だけれども。

自覚症状がないヒトは、みんな「自分は大丈夫」と思って生活しなくちゃいけないのが実情です。それでも仮に感染していたとして、誰かに知らずに伝染してしまっていたとなったら、それはもう仕方がないんじゃないかということにするしかありません。

現時点で症状に自覚がない方は、可能な限り普段どおりの生活を送るべきだと思うのです。ただしその逆に、咳や高熱が続く方々には行動に自粛をしてもらうように強くお願いします。

咳をしていても「自分は風邪です」とマスクもせずに行動をするのは控えましょう。咳をしている方が同じ空間にいるだけで、その場にいる全員が敏感に反応してしまう時期なのです。仮に誰にも注意されていなくても、必ずその場にいる皆がそう思っています。「大丈夫」と思っているのは、咳をしている本人だけです。

店を運営している立場として、その空間のコントロールをすることは義務だと思っています。咳をしているお客さんがいても、他のお客さんが声に出さないからと言って放置することは無責任だと思うのです。

店舗側がこういうメッセージを積極的に発信するのって結構勇気がいることかもしれませんけどね。ニュースを見ていて「咳をしている方が旅行でバスに…」なんて報道を見て「こりゃヒドイ」と感じているのに、自分の店では咳をしているお客さんを見て見ぬフリするって、その八方美人的発想はズルいですから。

今はこんな時期ですから、街なかで咳をすることは周囲への萎縮や自粛を促進してしまいます。花粉症で咳が出る、軽い風邪で咳が出る、そういった方もいらっしゃるでしょうが、可能な限りの工夫をしてこの時期を乗り越えていただくことが望ましいと思います。

残念ながら、なぜ咳をしているのか、周囲にその理由を説いて回ることはできません。そういった特定できている原因によって咳に悩んでいらっしゃる方は、人目につかないよう場所で咳をするとか、病院に相談して咳を抑えるクスリがないか相談してみるとか、まずは八方に手を尽くしてみる工夫もあると思います(限度はあれど)。

政府が決めないから具体的な対策を講じられない、政府が決めればその措置に不満を持つ。少なくとも自分もそうです。でも、誰も満点の回答を用意してくれるわけではありません。それぞれの及第点を目指して、それぞれの立場に合った行動を取りたいものです。

スウェーデン語レッスンや洋菓子教室などの店内イベントに関しても、通常は直前キャンセル時には払い戻し対応をしないことになっておりますが、しばらくは直前キャンセルも可能ということにします。当日になって感染が疑われるような症状が出た場合や、暮らしの近くに感染者がいることが判明した場合に、臨機応変に適切な対応をしていただきやすくするための措置です(近日中に店長から連絡が行くと思います)。

繰り返しになりますが、現時点で症状に自覚がない方は可能な限り普段どおりの生活を送るべきだと思いますし、逆に咳や高熱が続く方々には慎重な判断をお願いします。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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