スウェーデン洋菓子店、深夜のねごと@20年02月25日(火)

京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて、基本的に営業日には毎日更新しています。

店内イベント

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【2020年03月】07日(土)/12日(木)/28日(土)


「しまねこ文庫」とでも言いますか。

「しまうまプリント」という会社のフォトブック作成サービスを利用して作って、ウチはリッラ・カッテン(日本語:ちいさいネコ)なので。

お世話になっている方へお送りする分、店頭で販売する分、諸々含めてまずは20冊を印刷しました。1冊500円(後述しますがフクヤさんの価格を参考にさせていただきました)で、以下のページから購入できるようにしてあります。

ほとんどの方が気にされていないと思いますが、タイトルの「JULKORTEN(複数定型)」が、本当は「JULKORTET(単数定型)」か「JULKORT(単数不定形)」の方が文法的に自然だったかもしれないとちょっと心配になってきたので、リカード先生に確認したいと思っています。

そうそう。オンラインショップをこれまでの「カラーミー」から「BASE」というサービスに乗り換えることになりました。旧オンラインショップは遅くとも4月いっぱいで閉じることになります。会員登録していただいた皆様には申し訳ありませんが、もし新たにご注文いただけるようでしたら、お手数ですが住所などの再入力をお願いいたします。

で。いつぞや、ヴィンテージ北欧食器を扱う世田谷のフクヤさんが「今日、どれにする? – 北欧のカップ&ソーサー&プレート30選」と銘打たれたフォトブックをつくっていらっしゃいました。フクヤさんのブログで紹介されているページはコチラです。

それを500円で販売していらしたので、それを注文して、手に取って。さすがフクヤさんの行動力は凄まじいなぁ、なんて思ったりして。「しまうまプリント」という会社のフォトブックは安価で作れるのですが、それでも十分に手に取る価値のあるものができあがることがわかったので、自分もいつか見習いたいと考えていたのでした。

マネして「明日、どれにする?」でも作ろうかななんてSNSでポツリとこぼしたところ、フクヤさんから「ぜひ」なんてポジティブな反応をいただいたので、それがずっとアタマに残ったまま。もう1年ちょっとが過ぎましたが、ようやく重い腰があがりました。

スウェーデンのクリスマスカードについて、基本的な情報を1冊のフォトブックにまとめました。36ページとかシンドイから、24ページの薄い冊子です(タイトルだけのページや、写真だけのページも含む)。


スウェーデンのクリスマスカードに関する知識がまとめられた書籍だったり、Wikipediaだったり、自分のコレクションから得た所感だったり、スウェーデンの絵本史に関する知識だったり。いろいろと動員して文章をまとめました。

1ページあたりの文章量が限られているので説明が足りていない部分もありますが、意識したのは「なんとなく知った気になれる」という着地点。自分が好きなイラストがあしらわれたクリスマスカードを紹介しつづけるだけのカタログ的なものにはならないように、バランスよく。

以下、堅苦しいですが導入部《はじめに》の文章を載せておきます。

《はじめに》
スウェーデンで最も大事にされている時期であるクリスマス。スウェーデンでは19世紀末ごろからクリスマスカードを送ることがポピュラーとなり、そのあまりの多さに郵便配達の臨時職員を雇わなくてはならないほどだったといいます。クリスマスカードはスウェーデンにおける立派なクリスマス文化の1つとして定着したといえるでしょう。スウェーデンには現在も、古いクリスマスカードの収集を趣味とする方もいます。100年以上前に印刷され、投函されたクリスマスカードも少なくありません。1枚のクリスマスカードには、当時の民俗風景を描いたイラスト、製紙技術の歴史、印刷技術の歴史、そして誰かに向けて書かれたメッセージなど、様々な要素が詰め込まれています。デジタルメディアに溢れたこの時代だからこそ、何人もの想いが詰まったカード1枚に豊かな想像が膨らむものです。この冊子では、スウェーデンのクリスマスカードの世界の楽しさをちょっとだけお伝えします。

アタマよさそうに書くのって、大変ですね。


クリスマスカードって、手身近なアートだなとつくづく思います。美術館に行くのはあまり好きではないのですが、それは自分にとって”自由さ”が足りないと感じてしまうから窮屈なのです。

当然だけれども作品に触っちゃだめだし、立ちながら長く見ていると疲れるし、他に見たいヒトがいたらポジションに気を遣うし、(とくに日本だと)撮影もダメだし。禁止されていることや気を遣う場面が多いので、苦手なのです。「コイツ、文化レベルが低いぞ」と思われた方、正解。

日本の感覚は戦争で焼け野原になった経緯もあるせいか100年以上前のモノ、戦前のモノは貴重だという感覚が強いですが、スウェーデンはここ200年ほどは戦争をしていないので古い紙モノが結構残されているんですよね。湿度の低さの影響か、紙の保存状態もいい。

自分にとって古いスウェーデンのグリーティングカードは、「なんでもかんでも画面を通して情報に接する現代社会へのアンチテーゼ」な気もします。スクリーンメディアでは醸しだせない空気感を纏っているのです。

生産されている野菜で言えば、ちょっとキズが付いているからと出荷停止になるようなところ、100年前のグリーティングカードなんてちょっとくらいの傷みが見られるくらいの方がイキというもの。そこがまたカードごとの個性にもなるので、ひとつとして同じカードはありません。

きっと自分以外にもこの良さがわかってくれるヒトがいると思うので、リッラ・カッテンのセカンドステージとして今後は『お菓子』と並行してスウェーデンの『紙モノ』をプッシュしていきたいと思います。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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