スウェーデン洋菓子店、深夜のねごと@20年02月22日(土)

京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて、基本的に営業日には毎日更新しています。

店内イベント

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【2020年02月】27日(木)
  • 【2020年03月】07日(土)/12日(木)/28日(土)


今日はなぜかオッティリア・アーデルボリ関連の品がネットショップで2つ売れました。店長と「なんで?」「どこかでオッティリア・アーデルボリが紹介された?」と、答えの出ない憶測を交わしていました。

この「Prinisarnes Blomsteralfabet(王子たちの花文字)」は、ときどき店頭で「在庫ありませんか」と尋ねられることもありましたが、今回仕入れた本はネットショップに並べて1週間ほどしか経っていないのに、見つけていただいてありがとうございました。

調子に乗って、しばらくしたらまた仕入れると思いますが、新本を扱うスウェーデンのオンライン書店を覗いてみたところ、「王子たちの花文字」をはじめとしたオッティリア・アーデルボリの本の扱いが無くなっていました。ちょっと前まであったのに。

この前、Janさんが「Ture Sventonを図書館で借りて読んだ」というので、「日本の図書館にスウェーデンの本なんて貸し出しているんですか」と尋ねると、「スウェーデンの図書館で電子書籍を借りた」という答えが。キュウべえじゃないけど、ワケがわからないよ。

電子書籍を貸し出す図書館。リアル図書館の貸し出しカードなどは必要だということですが、スマホなどの端末で借りて、一定の貸出期間を過ぎると閲覧できなくなるから返さなくてもいいらしいです。調べてみると、知らないあいだに日本にも「Web図書館」なるものが存在しているようで。なんかもう、すべてがスマホの画面のなかに収められてしまうのですね。

もうこうなってくると、物理的な本が存在する意義も薄れていく一方で、電子書籍の勢いは益々加速していくでしょうけれども。スウェーデンから本を取り寄せて、それを販売するとか、もう非合理極まりないことなのかもしれません。でも、非合理極まりないことが好きな人間もいるのです。

ただし。個人的には、電子書籍による出版が一般的になった時代に入ってから、また紙に印刷された本の人気が高まってくるものと信じています。いまのアナログレコードのように、その良さがわかるヒト、その良さに気が付くヒトは出てきます。

いつだって時代には揺り戻しがくるのです。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
2024 © スウェーデン菓子「リッラ・カッテン」