スウェーデン洋菓子店、深夜のねごと@20年02月01日(土)

京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて、基本的に営業日には毎日更新しています。

店内イベント

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【2020年02月】08日(土)/13日(木)/22日(土)/27日(木)
  • 【2020年03月】07日(土)/12日(木)/28日(土)


昨年から日本でも映画が公開されている「リンドグレーン」。スウェーデン語タイトルは「Unga Astrid(ウンガ・アストリッド)」で、直訳すれば「若きアストリッド」。

タイトルからも分かるように、スウェーデン出身の児童文学者として絶対的な存在であるアストリッド・リンドグレーンの若き頃を描いた作品です。

配給会社さんからはチラシを送ってもらったのですが、鑑賞券とかはもらえなかったし、映画館という空間が苦手な自分はこの作品を観るかどうか迷った結果、スウェーデンからDVDを取り寄せることにしました。

じつは日本での上映前にDVDは届いて観ていたのですが、そのことを映画公開前に公にすると「なんだかなぁ」と感じてしまう方もいるんじゃないかということで、ほぼ誰にも言わないようにしていました。

スウェーデンではDVDの価格は店によって自由に設定できることや、本国では公開からしばらく経っていることもあり、DVD自体は中古で数百円程度。そこにスウェーデンからの送料などがプラスされるものの、日本の映画館で鑑賞するよりも安く手に入れられるのです。

送料自体を薄めるために、「幸せなひとりぼっち(En man som heter Ove)」とか「窓から逃げた100歳老人(Hundraåringen som klev ut genom fönstret och försvann)」とか、日本で公開されたスウェーデン映画があったので、ほかにいくつかのDVDも一緒に取り寄せました。ホントは「サーミの血(Sameblod)」があったらよかったのだけれども。

ただし。もちろん日本語の字幕などはなし。さらに字幕も、聴覚障害を持つ方のためのスウェーデン語字幕と、フィンランド語のみ。英語字幕も英語吹替もありません。

自分はスウェーデン語の聞き取りが苦手なので映画だけ観てもよくわからないですが、スウェーデン語字幕があればストーリーが追える程度には理解できました。「このおばさんは誰だ」となったりもしましたが、まあ大体わかればいいです。

何に対しても世間の評価はあまり気にしないようにしているので、日本でこの「リンドグレーン」という映画に対してどのような評価がされているかは把握していませんが、自分はスウェーデン国内でこの映画がどのように捉えられたのかは気になりました。

でもまだこれから上映となる映画館もあるようなので(あまり水を差さないように)、スウェーデンでこの映画に対してある人物からどのようなリアクションがあったのかは詳しくは説明しないことにしますが、そのことに触れたスウェーデン語の記事へのリンクだけ貼っておきます。

Astrid Lindgrens dotter kritisk till filmen om sin mamma

この記事に書かれている内容を知ることで、この映画に対する見方が変わるヒトもいると思います。自分はこの方の立場に賛同する人間でした。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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