スウェーデン洋菓子店、深夜のねごと@20年01月28日(火)

京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて、基本的に営業日には毎日更新しています。

店内イベント

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【2020年02月】08日(土)/13日(木)/22日(土)/27日(木)


スウェーデン語のレシピから、店長が試験的につくった「Vaniljbullar(ヴァニーリ・ブッラル)」という菓子パン。

名前はそのまんま「バニラのパン」くらいの意味です。余談ですが、1つだったら「bulle(ブッレ)」、複数だったら「bullar(ブッラル)」となります。だからどちらで書かれていても正解。

グラニュー糖がまぶさる前の途中段階のものを目にしたときには「まあ、よくある菓子パンだな」くらいに思っていたものの、グラニュー糖がまぶさると「あー、スウェーデンでよく見た気がする」ってなりました。きっと日本では地味過ぎて紹介されないんだろうけれども、スウェーデンのスーパーとかセブンにはよくあった気がする。

ちなみに「bulle」は、パンはパンでも、”菓子パン”的な意味合いが強いようで。「bröd(ブルード)」というスウェーデン語もパンを表すのですが、このパンとはちょっとニュアンスが違うらしいです。日本人にとっては「どちらもパンでしょ」なんだけれども、アンパンとかシナモンロールとかは「bulle」で、食パンとかフランスパンとかは「bröd」なのかな。

で。ヴァニーリ・ブッラルにもいろいろなバリエーションがあるのですが、特にこのクラシカルな形状のものを「Solskensbullar(ソール・フェーンス・ブッラル)」とも呼ぶらしいです。どういう意味かというと「太陽の輝きパン」で、まさにパンの真ん中にあるクリームが太陽を表しています。

スウェーデン語の名前の付け方のセンスは好き。誰かが好き勝手に付けていった名前のなかからセンスのいいものが残っていった結果なのかもですね。スウェーデン洋菓子は名前で楽しむのもいいと思う。

ちなみにこのパンにはグラニュー糖がかかっていて、ややもすると「揚げパン(ドーナツ)かな?」と考えてしまいそうですが、焼き上げたパンに溶かしたバターを塗って、その状態でグラニュー糖の海へダイブさせているそうです。

明日以降もこの「太陽の輝きパン」が店頭に並ぶかどうかはわかりませんが、パンは毎朝オープン前に焼いています。焼き立てのパンを狙うなら、開店時間11時にどうぞ。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
2024 © スウェーデン菓子「リッラ・カッテン」