スウェーデン洋菓子店、深夜のねごと@20年01月16日(木)

京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて、基本的に営業日には毎日更新しています。

店内イベント

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【2020年01月】18日(土)(満席)/23日(木)
  • 【2020年02月】08日(土)/13日(木)/22日(土)/27日(木)


クリスマスは終わりましたが、個人的なクリスマスカードへの興味は年中無休。

クリスマスカードの最盛期には印刷業界においてもイラストレーターにとっても一大イベントだったようですし、調べていくといろいろなことがわかって面白いです。

そういえば、イースターにもグリーティングカードを送る習慣があるんですよね。クリスマスカードの規模ほどではないものの、クリスマスカードの絵を手掛けているイラストレーターが、同様にイースターカードの絵も手掛けていることは少なくありません。

Glad Påsk!グラード・ポスク」は、ハッピーイースターの意。毎年書いているかもだけれども、「Påsk(ポスク)」はスウェーデン語におけるイースター。

イースターを象徴する花の一つである「Påskliljaポスクリリヤ(日本名:ラッパスイセン)」があり、写真はそのラッパスイセンを擬人化した「Signe Aspelinシグネ・アスペリーン」というイラストレーターによるもの。ラッパスイセンと、もう一人いるのは何の植物だろう。

シグネ・アスペリーンはその作風が好きなのだけれども、スウェーデン語で名前を検索してもWikipedia含めてほぼ情報なし。絵本も数冊出していて、「Småttningarnas svampbok(ちびっこたちのためのキノコの絵本)」は英語で「Tales of the Mushroom Folk」として翻訳出版されていたりします。

日本語への翻訳出版はされていないようですが、密林ネットショップには2016年に印刷された英語版の扱いがあるようで。すごいな、密林。

擬人化されたキノコたちの生活の一部の様子を描いた絵本で、スウェーデンにおけるメジャーなキノコを知ることができます。初版は1909年ですが、この時代はエルサ・ベスコフ然り、オッティリア・アーデルボリ然り、植物を擬人化する手法がちょっと流行っていたと言えるかもしれません。

なぜ植物を擬人化する手法が流行ったかと言うと、イギリスのウォルター・クレインという美術家による影響があったのでしょう。なんだかカタカナの名前ばかり羅列してしまって、興味ない方にとってはなんのこっちゃですね。

ちょっとイースターカードのハナシに触れるつもりが、長くなりそうなのでそのハナシはまたいつか。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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