スウェーデン洋菓子店、深夜のねごと@19年12月25日(水)

京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて、基本的に営業日には毎日更新しています。

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【2020年01月】18日(土)/23日(木)


年内は12月26日(木)まで、年明けは1月7日(火)から営業です。

明日が今年最後の営業です。

昨日まではマディッケンへのクリスマスプレゼントのハナシでしたが、今日はウチ全体へのプレゼントというか、自分が欲しかったもののハナシ。

このクリスマスを機に、歌川広重による浮世絵を購入しました。価格は5,000円と、そんなに高くない。19世紀初頭からの印刷文化への興味が強くなった今年、日本の浮世絵にも興味を持ち始めました。正直、浮世絵とは何なのか、まだよくわかっていないけれども(興味あり)。

家に届いて初めて浮世絵というものを直に触りましたが、印刷時の圧によって紙に凹凸が生まれているんですね。価格から考えると、この時代になって新しく刷られたものなのでしょうが、それでもスクリーンに映し出されたのではない、物理的に手元に存在しているモノとしての凄さを感じました。

しかし、日本の浮世絵って本当に世界に影響を与えた文化で、この浮世絵がイギリスにおける絵本発展に際して大きなインスパイアを与え、そのイギリスの絵本文化が海を渡ってスウェーデンの偉大な絵本作家2人に影響を与えたのです。ちなみにその2人は、オッティリア・アーデルボリと、エルサ・ベスコフなのですが、まあ今回はそのハナシはおいといて。

浮世絵シリーズ「東海道五拾三次」でも有名な歌川広重は、自宅のある「金沢八景」エリアをテーマに8作からなる浮世絵シリーズも描いていました。金沢八景駅のコンコースにも、この8作を掲示してあります。

ちなみに「金沢八景」という地名はありません。このエリアに点在する風光明媚な景観8つをまとめた通称なので、概念としては「湘南」のような、どこからどこまでか定義が曖昧だったりします。金沢八景駅から結構離れたところにも”金沢八景店”を掲げる店があったり。

で。こちらに引っ越してきて4年が経ちますが、引っ越してきて以来ずっとこの金沢八景を描いた浮世絵を家のどこかに飾りたいと思っていました。特に自宅から目と鼻の先にある「平潟湾」という入江で潮干狩りをしている人々を描いた『平潟落雁(ひらがたのらくがん)』という作品は気になっていました。

いまでも初夏の引き潮の時間帯には、当時と変わりなく潮干狩りをしている人々の様子を見ることができます。もちろん周辺環境は、シーサイドラインの存在をはじめ、埋め立てによってかなり様変わりしてしまったけれども。

こちらに引っ越してくる前は大田区だったので、いざ引っ越してきてみると東京に比べての自然の豊かさ加減になんだかソワソワしてしまって。しばらく”地元”という感覚がなかなか芽生えませんでしたが、最近はソワソワもなくなってきました。ようやく地元になってきたのでしょう。

浮世絵は玄関から続く廊下の壁に掛けました。この”地元”がちゃんと江戸時代からあったのだという、当たり前のようだけれども簡単に忘れてしまうようなことを、この浮世絵が毎日思い出させてくれることになるでしょう。

店長も気に入ってくれたようで、よかったです。


そうだそうだ。リカードからジンジャークッキーを焼いた写真を送ってもらっていたんだった。12月15日に送ってもらっていて、せっかく紹介してもいいということだったのにすっかり忘れてた。忘れん坊のサンタクロース、クリスマス後に思い出したよ(リカード、ありがとう)。

家族と一緒に焼いたらしいです、クリスマスシーズンを乗り切れるくらいの量を。スウェーデンのクリスマスにおいて、ジンジャークッキーはマストアイテム。

で。ものすごい多くの種類のクッキー型を保持しているらしく、それでこんなに様々なカタチのジンジャークッキーが焼きあがったわけですが、最近こんな感じの光景をウチで見たなー、って。そうだ、マディッケンが食べてた「たべっ子どうぶつ」だ。ビスケットに英語で動物の名前が書いてあるやつ。

「これなぁに」と差し出されたビスケットに書かれていたのは「LYNX」やら「HORN OWL」など。「オオヤマネコ」と「ミミズク」らしいですが、もっと「DOG」とか「CAT」とか幼児が英語で覚えるべき優先順位高そうな動物がほかにたくさんいるでしょ。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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