京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて、基本的に営業日には毎日更新しています。
スウェーデン語教室
ネイティブによる「スウェーデン語講座」不定期開催 11時30分~13時
※ 開催日についてはお問い合わせくださいリッラ・カッテン店長による「スウェーデン語講座」
入門者向け「スウェーデン語講座(ガイダンス)」のご案内
- 今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
- 【2020年01月】18日(土)/23日(木)
年内、12月26日(木)まで毎日営業します
今日はずっと家でホームページをつくっていました(仕事)。
さて。家にいながら、今日はずっとアタマのなかで「これやろう」と思っていたことがありました。いま、女優の片桐はいりさんの著書である「もぎりよ今夜も有難う」を読んでいて。タイトルが示唆しているように、彼女が銀座の映画館の”もぎり”として働いていたころの回顧録を交えた連載エッセイを書籍化したものです。
以前に「わたしのマトカ」、「グアテマラの弟」と彼女の著書を2冊読んで面白かったので、この本にも期待を寄せていました。映画はあんまり観ないけれども。
しかし。この本を読んでいると、ある方の存在がどうしても浮かんできてしまうのです。自分にとって、映画といえばオーロラさん。
オーロラさんの名前はこの場に何度か登場していますが、毎年渋谷で冬に開催している北欧映画に特化した映画祭である「トーキョーノーザンライツフェスティバル」に携わっていたり、横浜の黄金町にある映画館「ジャック&ベティ」にも携わっていたりする方です。(ちなみに2020年もトーキョーノーザンライツフェスティバルは開催されます)
断片的ながらSNSでその活動を拝見していると、本当に映画がお好きな方なのだなということが伝わってきます。映画とは縁遠い自分が、多少なりとも映画に関する情報に触れることができるのはオーロラさんのおかげとも言えます。
昨日の伊集院光さんのラジオのなかで(ゲスト:鈴木杏樹さん)、「自分が好きな曲ばかり聴ける環境が整った今、誰かのリクエスト曲を思いがけず聴くことは貴重な時間かもしれない」という主旨の発言がありましたが、まさにその通りで。
あまりにも興味からかけ離れている情報は、それはそれで接しているとツラいかもしれないけれども、ちょっと興味あるけれども自分から積極的には取りにいかない程度の情報というものもあるもので。それが自分にとっての映画との距離感だったりします。その距離をほどよく繋いでくださっているのが、オーロラさんなのです。
で。この「もぎりよ今夜もありがとう」を読んでいると、片桐さんの映画に対する情熱がスゴくて。その情熱が、自分のなかでオーロラさんと重なるのです。ああ、映画が好きなヒトはこんな感じで映画を観ているのかな、って。
もし万が一、この本の存在をオーロラさんが知らなかったとしたら送ってあげよう。でも、きっと高確率でもう知っているんだろうから、送る前に尋ねておこう。そう考えていました。
レンジでうどんと牛丼の素を温めながら、オーロラさんに「片桐はいりの本、読んだことあります?」というメッセージを送ったら「はいりさんのエッセイ、最高ですよ!必読」という答えが返ってきました。撃沈。いや、確認しておいてよかった。
でも、せっかくなので、押しつけがましくも貰っていただくことにしました。いつもオーロラさんにはお便りをいただいているのに、自分からはあまり上手なリアクションが取れていないことがずっと気がかりだったので。もらってください(”もぎり”だけ)。そしてオーロラさんが「このヒトに読んでほしい」と思った誰かに渡していただいても全然いいので。
そういえば、こういう本のやり取りって電子書籍じゃ成立しないコミュニケーションですね。やっぱり本は紙に印刷されたものがいい。持ち主だって、世代だって超えられるのだから。
「ほーら、これが君のおじいちゃんとおばあちゃんが大事に育てたポケモンのデータだよ。いまアカウントを引き継いであげようね」という時代が来るころには、自分は死んでていいや。