スウェーデン洋菓子店、深夜のねごと@19年12月12日(木)

京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて、基本的に営業日には毎日更新しています。

店外イベント

  • 19年12月08日(日)12時~
    【満席】店長による出張お話会『トムテと絵本とクリスマス』

    詳細:Sweet Sweet Sweden+

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【2020年01月】18日(土)/23日(木)


相変わらずヴィンテージグリーティングカードに毎日顔を突き合わせています。

今日、店でイーノさんにスウェーデンから届いたカードたちを見せて「どれがイケてると思います?」と尋ねたら、「全部いい」という回答が。相変わらずガバガバの審査だけれども、きっと本気で言ってくれているので信じます。

なんだかんだで店内でやるべき仕事を捌くだけで精いっぱいだったので、グリーティングカードの袋詰めを自宅でやることに。その近くにいたマディッケンに「どれがお客さんに買ってもらえると思う?」と尋ねると、ちょっと迷って選んだのが写真の一枚でした。

「なんでこれ選んだの?」「わかんない…」「わかんないってことないでしょ、何か理由があるでしょ」と追及して返ってきた答えに驚かされました。

「レタスつくってるから」だって。


たしかに大人でも何をしているシチュエーションを描いたのかよくわからないカードです。クリスマスのためのオーナメントでも作っているところなのかな。でも4歳児にはレタスをつくっているように見えたらしい。スゴい発想。

今日、ネットで配信されているセブンルールという番組を見ていたら、大阪の納豆製造を行っている会社の社長さんの「若者の(ビジネスに対する)アイディアは柔軟」という言葉があったけれども、子供といると、大人がどれだけ先入観で情報を削ぎ落してしまっているのかを思い知らされます。

情報を削ぎ落すことで思考速度を上げているという恩恵はありますが、コンピュータでいえば『キャッシュ』という仕組みに近いですね。例えば、一度インターネットで観たページは、知らないあいだにブラウザ(インターネットエクスプローラとか)が覚えておいてくれて、次回にアクセスしたときに高速表示できるようにしていることがあります。

そのおかげで表示は早いけれども、意図せずにちょっと古い情報が表示されてしまったりすることがあるのです。

一度知識を得てしまったがために、思考が凝り固まってしまう。それはつまり業界のセオリーとなり、慣例化していくことで常識と呼ばれたりもするわけですが、「若者のアイディアは柔軟」の裏には、若者ならではの『ポジティブな意味での無知』があるんだろうな、と。

「策士、策に溺れる」という言葉がありますが、その反対語ってないんですかね。「バカ者、無知故に浮かぶ」かな。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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