スウェーデン洋菓子店、深夜のねごと@19年12月05日(木)

京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて、基本的に営業日には毎日更新しています。

店外イベント

  • 19年12月08日(日)12時~
    【満席】店長による出張お話会『トムテと絵本とクリスマス』

    詳細:Sweet Sweet Sweden+

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【2019年12月】12日(木)
  • 【2020年01月】18日(土)/23日(木)


予告なく「リッラカッテンのレトログリーティングカードアドヴェント(カレンダー)」と称した連日投稿企画をSNSで始めました。

こちらの「Instagram内でのタグによるまとめページ」にて一覧できます。12月5日時点では、もちろん5枚並んでいます。

「アドヴェント(アドベントでもいい)カレンダー」が何であるかは、Wikipediaに丸投げします。

アドベントカレンダー

アドベントカレンダー (Advent calendar) は、クリスマスまでの期間に日数を数えるために使用されるカレンダーである。待降節の期間(イエス・キリストの降誕を待ち望む期間)に窓を毎日ひとつずつ開けていくカレンダーである。すべての窓を開け終わるとクリスマスを迎えたことになる。

但し毎年変化するアドベントの期間に関わらず、実際には12月1日から開始し24個の「窓」がある場合が多い。アドベントカレンダーは、窓を開くと写真やイラスト、詩や物語の一編、チョコレートなどのお菓子、小さな贈り物等が入っていることが多い。宗教色の強いものもあれば、単に娯楽用のものもある。

参考:Wikipedia(アドベントカレンダー

ということで。12月1日からテーマに沿った24つの何かを披露するということでバーチャルなアドヴェントカレンダーを実現すべく、ウチでは毎日SNS(Twitter/Facebook/Instagram)でレトログリーティングカードを1枚ずつ投稿しております。

紹介したカードを店頭で販売しているかどうかを尋ねてくださる方もいらっしゃるのですが、残念ながら販売の予定はありません。資料用として集めているものからピックアップして紹介しています。

本当は一枚ずつ、細かい文化的背景や個人的な所感などを添えられればいいのでしょうけれども。毎日の業務もこなしつつなので、残念ながらそこまでの余裕はありません。

自分の興味はスウェーデンの絵本、切手、そしてグリーティングカードへと広がってきました。そのなかでもグリーティングカードの面白いところは、関連情報がきちんとまとめられていないことです。

本は過去に出版されたものを遡ってネットから情報が閲覧できますし、切手も発行されたものが書籍にまとめられています。しかし、おそらくグリーティングカードの分野に関しては誰もきちんと情報をまとめていないんですよね。

かつてどのような作家がいたのか、どの作家がどれだけの種類のカードを手掛けたのか、自分でもほとんど把握できていません。当時のスウェーデンの絵本作家や著名画家などもカード向けのイラストを描いていたようです。グリーティングカードを中心に活動をしていた作家もいたと思います。

たとえば絵本作家として名高いエルサ・ベスコフもクリスマスカードを何枚か手掛けていますが、その存在についてほとんど触れられていませんし、何枚のカードを手掛けてきたのかわかりません。

現時点でエルサ・ベスコフによるカードは9枚所持していて、もうこれで全部かと思っていたところ、最近もう1枚存在していることがわかりました。そうして地道にネットの情報を集めていくしか方法がないのです。いや、むしろ書籍が情報の中心だったときには不可能だった情報収集が、ネットの出現によって辛うじて情報が集められるようになったと言えるでしょう。

市場に出てきたらその機会を逃さずに捕まえないと、次にどこでいつ出会えるかわからないカードもたくさんあると思います。エルサ・ベスコフのカードも正にそれで、ちょっと前まで市場にちらほら出回っていた様子を見ていたのが、今ではほとんど見ることがなくなってしまいました。

そうした一期一会的な性質のカードを運よく手に入れることができたとして、これらのカードを資料として保持せずに販売してしまうと、それらの情報がバラバラになってしまいます。何事も市民権を得るには、まずはまとまった情報が必要なのです。現在はその土台作りをするための収集段階といえますか。

これまでの店頭では無名作家のカードを500円で販売するに留まっていましたが、著名な作品のカードも収集が完了したものが改めて手に入ったら、そちらも店頭での販売をしてみようと思っています。

まずは12月24日までの毎日、1枚ずつアップするクリスマスカードをお楽しみください。一応、紹介するカードは、文化背景、スウェーデンにおける作家の知名度、バリエーション、日本人の好みの傾向、など。選ぶときにはいろいろ考えています。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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