スウェーデン洋菓子店、深夜のねごと@19年11月29日(金)

京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて、基本的に営業日には毎日更新しています。

店外イベント

  • 19年12月08日(日)12時~
    店長による出張お話会『トムテと絵本とクリスマス』

    詳細:Sweet Sweet Sweden+

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【12月】07日(土)/12日(木)


そういえば、クリスマスケーキ用のチラシをつくりました。

こういうチラシを作ることに対して(デザインをするという意味で)苦手意識があるのですが、やる人間が自分しかいないので仕方がない。

デザイナーという立場の人間は、理想をいえば個性を発揮するべきものではないのですが、やはり自分らしいデザインに落ち着いてしまうものだなと痛感します(悪い意味で)。

自分はWEBデザイナーという肩書と同時に、簡易的なプログラマとしての肩書も持ち合わせていたので、『繰り返し』で片づけられるようにするのが好きです。プログラム用語で言えば『イテレーション』と言います。

たとえば、このチラシのデザインを大まかにプログラムで書くとこんな感じ(本当はもっと複雑だけれども)。

var list = ["姫", "人参", "栗", "ロール", "神武寺", "林檎"];
var limit = list.length;
for(var i=0; i<=limit; i++) {
    var current = list[i];
    document.write(current + "を表示");
}

デザインをしつつ、どうにかこうやって反復的な処理で済むようにレイアウトを組んでラクに終わらせようという思考なのです。

WEB制作業界は、デザインとプログラムの両方があって成立するものですが、どちらか一方しかできないヒトもいます。しかし意外と、実用レベルでデザインとプログラムを兼務できる人間はなかなかいなかったように思います。

つまり。「デザインは上手だけれども、プログラムはできない」とか、もちろん逆に「プログラムは上手だけれども、デザインはできない」というケースが多々ありました。

興味深いのは、「プログラマがつくったデザインはスグにわかる」ということ。論理的な思考は左脳が司り、創造的な思考は右脳が司ると言いますが、このことを如実に感じさせてくれるのが『プログラマによるデザイン』の存在だったのです。

自分は、表面的にはデザインとプログラムのバランス派として活動していましたが、実際は超論理派であり、本当は左脳を使って物事を考えたい人間だと思います。その左脳派が、論理的にデザインをすることによって、なんとか右脳派的な役割も果たしているという状況だったのでしょう。

今でもそうですが、デザイン作業とかめっちゃシンドイですから。デザイナーが「デザイン楽しいな」とか言っているのを傍らで聴いていて、本気でそんなことを言っているのかと、自分には信じられませんでした。

最終的に仕事としてデザイン業を請け負うのはやめて、基本的にはプログラムをメインで活動するようになっていましたが、リッラ・カッテンとして外部デザイナーに依頼するようなお金はないので、仕方なくこうしてデザインとかもしなくてはなりません。

「自分で納得がいく出来栄えのものでなくても、とりあえず伝わりゃいいでしょ」といった開き直りの精神も大事です。本当はもっとこうしたかったという箇所もありますが、印刷物で冒険するのは失敗した時の刷り直しが怖いので。

ということで。こんな人間がつくったチラシではありますが『今年もリッラ・カッテンではクリスマスケーキのご予約を承っています』ということが伝わりましたでしょうか。

詳しくは店頭にて。もしくはお問い合わせください。

おまけ。チラシに掲載している写真も、もちろん自分たちで撮りました。立派なカメラは扱い方がわからないのでスマホで。

店長と「角度を揃えたいからこっち抑えて」とか、「この"Merry Christmas"の飾りも載せなくちゃダメなの?(写真の切り抜きが面倒)」とか、零細店舗ならではのアナログなやり取りが裏にはあったのです。

ケーキから広告までを自分たちでつくる店。この姿勢はキライじゃないです。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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