スウェーデン洋菓子店、深夜のねごと@19年11月27日(水)

京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて、基本的に営業日には毎日更新しています。

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【11月】28日(木)
  • 【12月】07日(土)/12日(木)


店長が担当するお話会があります、というオハナシでございます。

もう開催まで2週間切っていますが、12月に「Sweet Sweet Sweden+」というイベントがあります。スウェーデンに関連した、小物を作っていらっしゃる方や雑貨を扱っていらっしゃる方などが集まり、そのなかでお話会も開催されるイベントで、今年で10周年となるそうです。

Sweet Sweet Sweden+
日時:12月7日(土)11:00-18:00/12月8日(日)11:00-17:00
会場:クァンタム・ギャラリー&スタジオ(東急東横線 都立大学駅下車徒歩1分)

その2日目。12月8日(日)12時からの90分、店長が『トムテと絵本とクリスマス』と題したお話会を担当します。

「トムテ」が何であるかをご存じない方にはテーマがわかりづらいかもしれませんので捕捉しておくと、「サンタクロース」の基になった存在の妖精みたいなものといったところでしょうか。ちなみに、スウェーデン語で「サンタクロース」のことを「Jultomteユールトムテ」と言います。

日本におけるサンタクロースは、赤い服を着て白いひげを生やしており、トナカイをお供にソリに乗り、煙突から入ってきて、靴下にプレゼントを入れて去っていく。そんな概念が一般的かもしれませんが、そもそもスウェーデンに伝わっていた「トムテ」は一味違っているのです。

従来の「トムテ」の概念に、様々な文化や商業的な都合が混じり合い、現在の「ユールトムテ」として独自の進化を遂げていったということで、場合によってはもはや別モノとして考えてもいいかもしれませんね。

クリスマスにおける「トムテ」の姿を描いた「Julgrötenユールグルーテン(クリスマスのおかゆ)」という絵本がありまして(かつて日本語訳版が出版されていたらしい)。この本を通じて、スウェーデンに伝わる本来の「トムテ」の姿を垣間見ようじゃないか、というのがこのお話会の趣旨となります。

日本では荒唐無稽な組み合わせに聴こえるかもしれませんが、「トムテ」に対して「おかゆ」は大事なキーワードだったりします。

さらに。さっき店長と話して、1910年ごろに実際に使用されたクリスマスカードに描かれた「トムテ」の姿を観ながら、当時の「トムテ」に対するイメージやその特徴を紹介したら面白いんじゃないかと言うことになりました。

ここでも左上のクリスマスカードには「トムテとおかゆ」が。右上のクリスマスカードには「トムテとヤギ」。そして下の小さ目のクリスマスカードには、少しわかりづらいですが「トムテとブタ」が。日本にはない、スウェーデンならではの「トムテ」が描かれていることがわかります。赤い服も着ていませんね。

このいずれのクリスマスカードもイラストを手掛けたのは「Jenny Nyströmイェンニ・ニィストルム」という女流イラストレーターなのですが、彼女がスウェーデンにおけるトムテのビジュアル的なイメージの基礎を作ったともされています。

いずれにせよリッラ・カッテンらしく、絵本やクリスマスカードなどと絡めて、臨場感あるお話会にできればいいですね。

で。参加費は¥2,000で、プリンセスケーキと飲みもの付です。お申込みは直接主催者さんへお願いします。

Sweet Sweet Sweden+
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リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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