スウェーデン洋菓子店、深夜のねごと@19年11月22日(金)

京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて、基本的に営業日には毎日更新しています。

店内イベント

店外イベント

  • 19年11月15日(金)〜17日(日)
    第16回 東京蚤の市@国営昭和記念公園(東京・立川)

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【11月】28日(木)
  • 【12月】07日(土)/12日(木)


11月23日(土・祝)は営業します

かつぶし新聞でカレンダーつくっているハズの立場なのに、明日が祝日だということを2日ほど前に知りました。スウェーデン語レッスンのスケジュールの都合もあって、明日は祝日ですが営業します。雨かな。でも最寄り駅から20秒ほどで着きますから、スグ着きますから。

さて。「イベント出店の準備とかがあったから」という言い訳の下、1か月ぶりにストーリーを進めます。

初めて単身でスウェーデンに行くことになったところから。冬のスウェーデンですよ。

先に書いておくと、決して順風満帆にスウェーデン語能力が向上していったわけではありません。いまでも自分のスウェーデン語は不十分なままですが、大人が、そして才のない人間が語学を身に着けようとすると、なんて大変なのかと思い知らされます。

いまでは英語を操れるヒトは世の中にたくさんいますが、もうその時点で十分な才能の持ち主だと思います。「ホンキで勉強すれば何とかなる」という精神論で片付けられてしまう部分もあるかもしれませんが、「ホンキになれること」そのものが才能ですから。

でも、自分が英語ではなく、スウェーデン語(希少言語)を勉強しようと思ったのは、自分に語学の才がないことを知っていたからだったりします。世にあふれる英語上級者たちと勝負しても勝てっこないのを知っていたので。

で。昨日スウェーデン出身のお客さんが来てくれまして、その方はもう6年間を日本で過ごしているということでした。かつて、そちらもまたスウェーデン人の友人がカッテンを利用してくださったようで、どうやらオススメされたので今回お店を訪れてくれたとのことでした。

帰り際に、お土産としていくつかのお菓子を買ってくれた際に「スウェーデン語は話せます?」と尋ねてくれて。そこからもう閉店時間を過ぎてからも合計1時間ほど話していました。日本語も堪能なようでしたが、こちらとしてはリアルなスウェーデン語に接する貴重な機会でもあるので、なるべくスウェーデン語で。

その会話のなかで、「日本人は外国語でコミュニケーションを取る上でミスをすることを怖がってしまうことが残念」という話題も上がりました。いくら単語や文法を憶えても、実際に外国人を目の前にするとモジモジしてしまって会話が続かない日本人の図は想像に難くないことでしょう。

野球で言えば、毎日の素振りを欠かさなくても、実際にピッチャーが投げる球を打ったことがないのと同じ状態と言えるかもしれません。

これ、自分もそうでした。そして、今でもその傾向はいまだにあります。自分の拙いスウェーデン語を理解しようとしてくれる相手に負荷を与えてしまうのではないか、相手の言っていることがわからなかったときに聞き返すのは失礼なんじゃないか、そんな気遣いが邪魔をするのです。

これはもう理論で語っても仕方のないことで、もう自分が相手の懐に飛び込んでいけるかどうかというメンタルの問題なので、机の上だけで勉強をしていてもこのメンタル問題が解決されないことには、いつまでも外国語でコミュニケーションを取れないわけです。

とくに関東の人間にはその傾向が強い気がしますが、自分もスウェーデンに行く度に挫折しています。今後のスウェーデンが舞台となる展開のなかでも、メンタル問題でやられまくっている描写が多くでてくると思います。

楽しいことばかりではないですね。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
2024 © スウェーデン菓子「リッラ・カッテン」