スウェーデン洋菓子店、深夜のねごと@19年11月13日(水)

京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて、基本的に営業日には毎日更新しています。

店内イベント

店外イベント

  • 19年11月15日(金)〜17日(日)
    第16回 東京蚤の市@国営昭和記念公園(東京・立川)

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【11月】28日(木)
  • 【12月】07日(土)/12日(木)


1冊あたり、200円。超安い。

ドラッカーはマネジメントの神様。「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」という小説がいつぞや話題になりましたが、そのドラッカーについて簡潔にまとめられた本。

そして、マーケティングの神様であるコトラー。このヒトについてはあんまり世の中で話題になったことはないかもしれないけれども、かつて彼についてまとめられた本は一冊読んだことがあります。

まあ、ビジネスとはなんぞやみたいなハナシがまとめられた本です。でも、個人的には『ビジネス』という言葉はあんまり好きじゃない。『ビジネス』という言葉を持ち出すと、なんでも正当化されてしまいそうな気がしているので。

昨今の気候変動も『ビジネス』の都合で上書きされていると思うし、家族との大事な約束だって『ビジネス』の都合で反故にされることだってあるわけですから。ああ、フードロスなんかも『ビジネス』の生み出した現象と言えるかもしれません。

でも店を経営する上で、イヤでも『ビジネス』の土俵に立たなくちゃいけないわけで。自分たちの店の売り上げが伸びれば、その分どこかで売り上げが減っているお店もあるでしょう。自分たちだってお店を長く続けていくつもりですし、残念ながらみんなで手をつないで走り続けることはできないのです。

走ることから脱落しないためにはどうしたらいいのか。自分たちも『ビジネス』のルールに従って走るしかありません。ただし、『ビジネス』の基本ルールは同じでも、時代の移ろいに応じて次々と新しいルールが出てきます。インターネットの出現、消費増税、ライバル店の出店、流行、などなど。

しかし、次々と新しいルールが出てくる一方で、やはり『ビジネス』の基本ルールは不変なのです。そのビジネスにおける不変のルールが、ドラッカーやコトラーの言葉に詰まっていると思い、改めて彼らに関する本を読んでおくことにしました。

自分が常日頃考え、気が付いたことなど、それらを無意識的にアタマのなかに収集してきたつもりですが、すでにドラッカーは言葉にして世に発信いたんだなというものも多く感心しました。それと同時に、自分が考えていることの方向性が間違っていないことも再確認できる場面が多かったのはよかった。

この本に書かれているほとんどの言葉に対して「いやそれは違うだろ」と感じるものがほとんどないのはスゴい。もう、ビジネスにおける正解しか書いていないと言ってもいいくらい。こりゃ有名になるわけだ。

これを知っている上で商売をしているヒトと、知らずに商売をしているヒトでは、長期的に見て差が出てくるものだと思います。先の例で言えば、『新しいルール』の上だけで商売がうまくいっているお店は、その新しいルールが更新されたときにうまくいかなくなりますから。基本がないのだから足元が揺らいで当然です。

『基本ルール』の上で商売をし、そこに『新しいルール』をオプションで付ける。個人的にはそれが商売を長引かせるコツだと予想しています(一応、個人事業主として10年やっている経験から)。

店長にビジネス書を「これいいよ」と勧めても、きっと読まないんですけどね。まあ、自分も菓子作りができない立場なので、そのことを棚に上げられないけれども。分業ですね。

明日は東京蚤の市の搬入です。余力があれば、明日も何か書きます。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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