スウェーデン洋菓子店、深夜のねごと

スウェーデン洋菓子店、深夜のねごと@19年11月12日(火)

京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて、基本的に営業日には毎日更新しています。

店内イベント

店外イベント

  • 19年11月15日(金)〜17日(日)
    第16回 東京蚤の市@国営昭和記念公園(東京・立川)

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【11月】18日(木)
  • 【12月】07日(土)/12日(木)


スウェーデンからリカードがキタ。

この金曜日からの東京蚤の市を3日間とも手伝ってくれるということで、少なくともそこで毎日のように顔を合わせることにはなるのだけれども。

しかし、その日を待たずして。今日は友人と葉山に来るついでがあるのでカッテンにも顔を出してくれるとのこと。そしてそのついでに、スウェーデンで購入を頼んでいた品や買っておいてくれたものを渡してくれることに。

夕方。閉店近い時間になってからシレっと姿を見せた彼の背中と手には大きな荷物が。背に乗るリュックサックは10キロ近くあったんじゃないだろうか。この荷物で葉山を周るとか、どんな修業だよ、と言いたい。

本来自分がお願いしていた2冊の本と1枚のポストカード以外に、彼が自主的に自分の好みを予想して買い溜めておいてくれた本が20冊程度入っていたわけです。

彼のセレクトを見させてもらうと、自分がすでに持っている本も含まれていたりすれど(販売に回します)、そのなかには貴重な資料となり得るキラリと光るものが数冊。

一番左が、スウェーデン絵本史の黎明期を築いた人物の一人とされる「Ottilia Adelborgオッティリア・アーデルボリ」の伝記。19世紀末から活躍した女性で、ウチの店でも彼女の作品をポストカードにしていますが「王子たちの花文字」の作者ですね。

リカードにオッティリア・アーデルボリのハナシをしたところ、リカード家の別荘が偶然にも彼女の活動にまつわる美術館になっている建物の近くだということがわかり、そこで買ってきてくれたもの。そのうち取り寄せようと思っていたので、これは嬉しい。

真ん中は、ずっと自分が探していた小学校低学年向けの教科書。「Ylva Källströmイルヴァ・シェルストルム」というイラストレーターが挿絵を担当したものですが、イルヴァ・シェルストルムはスウェーデンにおいて有名かどうかと言われると、まあそこそこの知名度くらいの作家です。でも絶対に日本人ウケするテイストの作風だと思います。

大人気ではないイラストレーターが関わった本であることに加え、教科書という特殊な流通をする性質のものでもあるため、なかなか手に入らないものなので諦めていました。たしかに以前からリカードには「古い教科書を買っておいてくれたら嬉しい」と伝えていましたが、まさかピンポイントで求めていたものを買ってきてくれるとは。

そして一番右が、日本語タイトル『なまいきチョルベンと水夫さん』の絵本バージョン。テキストはアストリッド・リンドグレーンに、イラストはイロン・ヴィークランド。

この時代の絵本って、ちょっと特殊なケースなだけかもしれませんが、絵本と広告の融合が試みられていたことがあったようなのです。絵本の本文のなかに混じって、いきなり広告だけのページが登場する。しかも、その広告をしているのは登場キャラクターなのです。

左のオレンジ色のページではストーリーそっちのけで、主人公のチョルベンがいきなり銀行を勧めています。いきなり登場人物が企業広告を始めたと思ったら、次のページでは何事もなかったかのように本筋に戻っている。こんな感じのガチ広告のページが、何ページか差し込まれています。

ジム・キャリーが主演した映画『トゥルーマン・ショー』で、自身の人生をドキュメントにされていた主人公の家族が不自然なタイミングでCMを挟むシーンが幾度と登場していましたが、そんな感じ。

ほかにも。リカードが買ってきてくれた絵本のなかに、スーパーマーケットチェーンが作った絵本なんかもありましたが、当時のスウェーデンにおいて絵本がどのような社会的役割が期待されていたのかを知ることができる面白いサンプルですね。

ネットで探しても購入できないものや、思いがけない発見につながる絵本を見つけてきてくれる、リカードにはいつも感謝です。

(先週末の焼き芋屋さん、まわって来ませんでした)

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