スウェーデン洋菓子店、深夜のねごと

スウェーデン洋菓子店、深夜のねごと@19年11月09日(土)

京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて、基本的に営業日には毎日更新しています。

店内イベント

店外イベント

  • 19年11月15日(金)〜17日(日)
    第16回 東京蚤の市@国営昭和記念公園(東京・立川)

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【11月】18日(木)
  • 【12月】07日(土)/12日(木)


そういや、忘れてた。

ちょうど一週間ほど前の日曜日、マディッケンの赤い自転車に乗る練習に付き合うためにマンションの部屋から外へ出たとき。何か覚えのある音が聞こえてくると思ったら、遠くからゆっくりと石焼き芋売りのクルマが迫ってくるのが見えました。焼き芋屋台がやってきたのを見たのは、この界隈へ引っ越してきてから初めてだと思う。

一度外へ出たものの、急いでウチのなかに戻り、財布を取ってからまた外へ。状況を把握していないマディッケンを持ち上げて、階下に見える焼き芋屋台を見せながら「あのクルマ、焼き芋を売ってるんだよ。焼き芋食べたい?」と尋ねる。でも、その焼き芋を一番買いたかったのは自分なのだけれども。焼き芋を”食べたかった”じゃなくて、”買いたかった”が正解。

「早くしないと焼き芋屋さん、行っちゃうよ」と、マディッケンを急き立てながらマンションの1階へ降りて、駐車場を抜けて、裏の道へ。幸い、まだ焼き芋屋台は通り過ぎていませんでした。

近づいてくる屋台に手を挙げて合図すると、石焼き芋屋特有のメロディーを止め、クルマは道端へ寄せて停止。

1つで300円、2つで500円とのこと。1つでも十分なのだけれども、せっかく停まってもらったのに1つだけではガッカリさせてしまうだろうと、2つを注文。

「この辺で珍しいですよね。クルマの写真撮ってもいいですか?」と尋ねると、焼き芋売りのオジサンは快諾してくれました。ありがちな疑問なのだけれども、イマドキ焼き芋だけで生計を立てるのは難しいと思うので、普段は何をしている方なのだろう。

ウチも富豪ではないので、この辺を周って来てくれる度に毎回焼き芋を買うほどの余裕はないのだけれども、こうした日本ならではの文化を保つ役回りを買ってでてくれる人々の存在はありがたいし、勝手ながらこの先も残り続けてほしいと思っています。

せめて今回、マディッケンの生涯において石焼き芋屋の屋台で買い物をしたという経験をさせられたことがよかった。昨今ではスーパーでも、100円ショップにでも、至る所で焼き芋は売っている様子を見掛けますし、実際のところ味も良いのですが、そこに情緒までは売っていませんから。

まあ、石焼き芋屋という、かつての冬には情緒を感じる必要のないほど日常的だった光景だったハズのものが、情緒を感じる必要のあるほどに稀有な存在になってしまっただけなのしれませんけれども。

ちょっと数日前、洋菓子店の倒産が増えているという記事がちょっとした話題に上っていましたね。街から書店が消えて、洋菓子屋が消えて。それだけではなく、ほかにも見渡せばいろんなお店が消えています。

自分自身も中古市場を頻繁に活用したり、外国から取り寄せる物が多かったり(ある意味それが仕事のウチですが)、あまり経済循環に貢献できていない面があるので偉そうなことは言えない立場ですけれど。

でも、もしマディッケンが焼き芋屋のメロディーを聴いて、自発的に「焼き芋が食べたい」と言うなら、今度は1本で300円だけかもしれないけれども、また焼き芋を買いにマンションの階段を下りたいと思います。

明日は日曜日。先週と同様に、焼き芋屋さんは来るでしょうか。

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