京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて、基本的に営業日には毎日更新しています。
店内イベント
【NEW】 2019年11月29日(金)/11月30日(土)11:30-
スウェーデン洋菓子教室「ジンジャークッキーハウス」の詳細
店外イベント
19年11月15日(金)〜17日(日)
第16回 東京蚤の市@国営昭和記念公園(東京・立川)
スウェーデン語教室
ネイティブによる「スウェーデン語講座」不定期開催 11時30分~13時
※ 開催日についてはお問い合わせくださいリッラ・カッテン店長による「スウェーデン語講座」
入門者向け「スウェーデン語講座(ガイダンス)」のご案内
- 今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
- 【11月】02日(土)/07日(木)/18日(木)
昨日の11月のスウェーデン洋菓子教室のご案内より、早速お申込みいただいた皆様ありがとうございました。ちなみに残席数は、19年11月29日(金)が2席、19年11月30日(土)が3席です。週明けからSNSでの募集も開始しようと思います(やる気があれば週末に)。
–
リンドグレーンの伝記的映画が公開されるということで、ウチの店もちょっとその風に乗っかることにしました。
その第一弾(?)として、「長くつ下のピッピ」の初版本をレジ横のパンのショーケースの上に、期間限定で置いておきます。もう去年の夏のことになってしまいましたが、東京では八王子の東京富士美術館で開催されていた『長くつ下のピッピの世界展』でも初版本が展示されていましたね。
古い本なので保護のために誰でも自由に手に取っていただけるようにすることは難しいですが、その雰囲気にできるだけ近づけるようにガラスケースなどに入れないことにします。
手前味噌ですが、貴重な本だと思います。手元にこの本があることは、ホント奇跡的なのかもしれませんが、その裏にはこういった奇跡的な出会いをするために毎日スウェーデンの古本市場をチェックし続けているという苦労はあります。「日本でこの本に価値を見出すのは自分だけだろう」という本を見つけるのが楽しいんだけど。
さて、この本をいつまで展示しておくかは未定です。閉店後の店内の湿度などによって本がどれだけ影響を受けるかなどを加味しつつ、告知なく終了する可能性もあるのでその点はご承知ください。
「長くつ下のピッピ」が発表されたのは1945年。ちょうど第二次世界大戦が終わる年です。
じつは、スウェーデンは第二次世界大戦に直接参加していません。物資の供給に困難が生じたものの、日本のような出版物に対する検閲などもなく、日本が戦火に巻き込まれている時代にも児童向けの本は出版されていました。
スウェーデンの児童文学や絵本が世界的な評価を得ているのには、戦争に直接参加しなかったおかげでイデオロギーの変化が緩やかだったという背景があるのかもしれません。
よく知らんけど。イデオロギーとか、よく知らんけど。社会的思想とか、そういう意味なんだと思いますよ。
日本で出版されているものは表紙絵がまったく違うので、スウェーデン語版のオリジナルであるピッピを初めてみたという方もいらっしゃるかもしれませんが。
左が1945年出版の初版、右が1954年出版の第9版のもの。表紙を比較すると、雰囲気がまったく違うことがわかります。何よりもニルソン氏が別人すぎる。
ちなみに2016年にスウェーデンで出版された現行の「長くつ下のピッピ」は、初版のイラストが採用されているので、逆に描き直されたイラストの方がレアだったりするのかもしれません。
いずれにせよ、イングリッド・ファン・ニーマンによる力強いイラストはクセになります。