スウェーデン洋菓子店、深夜のねごと@19年10月29日(火)

京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて、基本的に営業日には毎日更新しています。

店内イベント

店外イベント

  • 19年11月15日(金)〜17日(日)
    第16回 東京蚤の市@国営昭和記念公園(東京・立川)

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【11月】02日(土)/07日(木)/18日(木)


今日のJanさんによるスウェーデン語講読のレッスンのなかで、自分はスウェーデン絵本史について書かれた本を読みました。

その難しいたるや。Janさん曰く、「スウェーデンの高校生でも(教養がないと)理解できない文章」とのこと。実際に自分も読んでみると正にその通りで、用いられている語彙のレベルや、美術史をかじっていないと理解に苦しむ内容が盛りだくさんでした。んなもん読めるか(自分で課題図書を選ぶレッスンです)。

そのなかで「prerafaeliternas」、つまり「ラファエル前派」を意味する言葉が出てきました。Janさんが「美術に興味ある?」と、自分&店長に尋ねましたが、2人とも喰い気味のタイミングで首を横に振る。

ええ、美術にあんまり興味ないです。騙し絵(トリックアート)の天才、マウリッツ・エッシャーが手掛けるような作品は好きで、オランダで彼の美術館に行ったりしたけれども。わざわざ見たい芸術家とか、あんまりいないかな。「ラファエル前派」とか「印象派」とか、はたまた「中曽根派」とか「はぐれ刑事純情派」とか、派閥が多すぎてよくわかりません。

Janさんがスマホでラファエル前派の絵画を例示してくれましたけれども、イマイチよくわからず。自分のアタマのなかには写真で示した、スワニアによる1,000作品到達記念切手のモチーフになった絵画が浮かんでいました。チェスワフ・スワニアはポーランドからスウェーデンへ移住してきた切手デザイナーであり、優れた切手の原版製作者でしたね。

「あの切手のモチーフも、雰囲気的にラファエル前派なのかな」と思って調べてみたら、絵画の作者は「ダーフィト・エーレンシュトラール(David Klöcker Ehrenstrahl)」という、1628年から1698年を生きた、ドイツ生まれのスウェーデン宮廷画家だそうです。時代的に違うんだろうな。

ちなみに。この超大作の切手はハガキに貼ったら住所を書くスペースが無くなるくらいのサイズがあるので、実用性に乏しい気がする。でも「1,000作記念に最高のモノを作ってやろう」という気概はありますよね。額面は「50kr」ということで、おおよそ「600円」ですけど、とてももったいなくて使えない。

蘊蓄はいいから、「これいいな」と思った作品を素直に楽しめればいいと思います。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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