スウェーデン洋菓子店、深夜のねごと@19年10月16日(水)

京急逗子線神武寺駅前にあるスウェーデン洋菓子店リッラ・カッテンのお知らせや自分たちのことについて、基本的に営業日には毎日更新しています。

店内イベント

店外イベント

  • 19年11月15日(金)〜17日(日)
    第16回 東京蚤の市@国営昭和記念公園(東京・立川)

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【10月】24日(木)
  • 【11月】02日(土)/07日(木)/18日(木)


スウェーデンから、ついに欲しかった本が届きました。「Barnboken i Sverigeバーンボーケン・イ・スヴァーリエ 1750-1950(スウェーデンの子供向けの本)」というタイトルの本で、1965年に出版されたものです。

ずっと欲しかったものの、コレが分厚い。写真ではその分厚さがわかってもらえるようにしたかったから、変な角度から撮ったんですけれども、伝わりますでしょうか。ページ数にして500ページほどですが、紙がしっかりしている分、いい沢庵が漬けられそうなくらい重い。

本の価格がそれほど高くなくても、送る内容物が重いと送料が高くなりそうだから二の足を踏んでしまってなかなか発注できずにいたのですが、ようやく決心がついたのでした。

テーマが堅いだけに、読めない可能性も覚悟していましたが、いまさっき何ページか読んでみたところ、まあ辞書があれば8割方理解できそうかなといった感じ。


写真は若き頃の若き頃のアストリッド・リンドグレーン。この写真は初めて見たかも。

書籍のタイトルにあるように、1750年から1950年までの作家としてリンドグレーンだけでなく、日本でもおなじみのトーヴェ・ヤンソンのことも紹介されていますが、彼女たちも第二次世界大戦の終戦あたりから活躍し始めた作家たちですね。

スウェーデンは直接的に第二次世界大戦に参加したわけではありませんが、再び戦争を引き起こさないためにも子供たちへの教育が必要だということで絵本を媒介とした教育を試みた。その結果、絵本文化が発達して行ったという論を展開している本もあります。

しかし、自分が最も興味を持っているのは、1800年代終盤あたりの時代。この頃の絵本は工芸品として色々な試行錯誤が見られた時代で、絵を描くアーティストはもちろん、それを印刷する職人、製本する職人、様々なプロフェッショナルが集まってようやく1つの絵本が出来上がるというドラマが詰まった時代だと思っています。

スウェーデンのアーティストたちがイギリスの絵本文化からの影響を受けたというところまでは知っていたのですが、その辺の流れについても書いてくれているのが嬉しい。

解読していくことを楽しみにしています。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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