スウェーデン洋菓子店、深夜のねごと@19年09月13日(金)

13言目の「ねごと」。むかしの自分だったら考えられないけれども、最近は自宅にいるときの昼食が野菜とサラダチキン。

店内イベント

店外イベント

  • 19年11月15日(金)〜17日(日)
    第16回 東京蚤の市@国営昭和記念公園(東京・立川)

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【09月】21日(土)/26日(木)
  • 【10月】05日(土)/10日(木)/24日(木)

3周年記念「プリンセスケーキ柄風呂敷」進呈中!
《9月14日(土)まで》店頭で税込2,000円以上お買い上げくださった方に「プリンセスケーキ柄風呂敷」をお渡ししています。(3周年記念カラーの風呂敷の配布は終了しました)風呂敷について詳しく

紙はいいね。紙は心を潤してくれる。リリンの生み出した文化の極みだよ。

ということで、どこかで耳にしたことがあるなという方もいらっしゃるかもしれませんけれども、紙は紙でも切手です。スウェーデンから古い切手冊子が200部ほど送られてきました。

ちなみに。”切手冊子”という日本語は存在しないっぽいです。ありそうだけれども、自分がつくった造語です。日本では特殊切手がシート状になって売られていますが、スウェーデンの特殊切手は「häfteヘフテ(冊子という意味)」の状態で売られています。だから、”切手冊子”と呼ぶことにしました(もし切手コレクターのなかで、このような状態の切手に対する通称があれば教えていただきたく)。

切手冊子たちと一緒に同封されていた手紙には、普段はドイツに住んでいるけれども、夏のあいだだけスウェーデンに住んでいるというスウェーデン人のコレクションだったようで、それを譲ってもらいました。まあ、手紙に書かれた文字が見事な筆記体で、解読するのに骨が折れましたけれども。


冒頭の画像にある切手は、森を舞台とした幻想的な絵を得意とした「John Bauerヨン・バウエル(1882年-1918年)」の作品がモチーフになっているもの。発行されたのは、彼の死後100年にあたる1982年。

彼の生涯については以前、短く以下のページにまとめたことがありました。個人的にはエルサ・ベスコフよりもダーク感があって好きな絵が多いです。


こういうのが、玉石混交で200部ほどあります。動物やら植物やらモチーフがわかりやすいものから、何が描かれているのかわからない幾何学模様のデザインの切手もあれば、偉そうなオジサンの絵が描かれた切手も。

でも、切手に採用されたモチーフを観察していると、スウェーデンにとって大切にしている文化が見えてくる面もありますね。切手になるくらいの偉業を成し遂げた人物だったり、スウェーデン人全体が好んでいるモノだからこそ切手の絵に採用されているわけですから。

スウェーデンが外国に対して「スウェーデン人がデザインしましたよ!」とアピールしている商品は「いかにも『北欧ですよ!』って路線を狙ってるなぁ」と感じることも多々ありますが、こういうスウェーデン人がスウェーデン国内で消費する前提のものって好きです。


これはスウェーデンのワイルドベリーがモチーフになった切手冊子。こういうのはわかりやすいしカラフルでいいですね。花マルをあげよう。

で。この切手冊子群を自分の紙モノコレクションに加えたいところなのですが、売り物としてお店に並べることになりました。仮に全然売れなかったら、自分の手元に戻ってくるという算段。誰も損しない平和な仕組みです。

販売価格は、切手のモチーフの良し悪しによって、その匙加減は自分と店長の主観で決めることになるのですが、500円~1,000円程度を考えています。そして、200部あるうちの5~6割くらいはダブっていますが、1点しかないものも多いです。

個人的に「え、この切手のどこに惹かれる要素が…(失礼)」なモチーフの切手をお客さんが選んでくれるのが楽しみです。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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