スウェーデンおもひで噺 #10「スウェーデンで挫折した噺(1)」


スウェーデンへの留学を目指した噺(1)

前回はコチラ

夏休みが終わってからスウェーデン語の勉強を本気で初め、それから3か月ほどが経過。大学というのは、いま考えれば一年の半分近くが休みだったのではないかと思うほど頻繁にまとまった休みがやってくるもので。

冬休み期間を利用して、単身スウェーデンへスウェーデン語の勉強をしに行くことに決めました。

ここの記憶は定かではありませんが、多分スウェーデン人の先生であるペートラに相談したのでしょう。彼女の出身地であり、スウェーデン第二の都市のヨーテボリという街に行くことにしました。

スウェーデンでは早くから移民の受け入れを積極的に行っていた関係もあり、大人のためのスウェーデン語講座というものが多く開催されています。ビザがなくても観光の名目で入国し、2週間ほどのスウェーデン語コースに参加することは簡単にできるのです。

自分の場合は「Folkuniversitetetフォルクユニヴァシテーテット(直訳:市民大学)」という場所の短期コースに参加することにしました。

この”フォルク”は、スウェーデン内に散在しています。ストックホルムにあったり、ヨーテボリにあったり、マルメにあったり。語学だけでなく、趣味から実用的なもの、ビジネスに関する能力を高めるためのコースなども用意されていて、言うなればカルチャースクールのようなものでしょうか(実はよくわかっていない)。

平たく言えば、このフォルクで実施されるスウェーデン語コースは、お金を払って、あとはコースが実施されるあいだの滞在場所さえ確保すれば、誰でも気軽に参加できる語学コースでした。そこに参加することにしたのです。

コースに参加するための滞在場所は自分で確保しなくてはなりません。もちろんホテルなどでもいいけれども、その点は先生であるペートラの知人のアパートへ下宿させてもらうことでクリアしました。

さすがにスウェーデン語がまったくの初心者というわけではないので、少し背伸びをして初級ではなく中級へ申込み。いざ冬のスウェーデンへ。

で。憶えている方はいらっしゃるでしょうか。これでシリーズの第一回目に書いた「ロシアで軟禁」につながるわけです。

スウェーデンおもひで噺@無知が祟って、ロシアで軟禁状態になった噺

つづきはコチラ

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
2024 © スウェーデン菓子「リッラ・カッテン」