初めてスウェーデンに行ったときの噺(6)
前回はコチラ。
店長と同じスウェーデン語の授業を受けていたものの、学年が違うのでコミュニケーションをほとんど取ることはありませんでした。
自分はというと、相変わらずスウェーデン人の先生と恩師の元でスウェーデン語の勉強をコツコツと続ける毎日。日が暮れてから大学を出ることも少なくなかったので、アパートも大学の徒歩圏へ引っ越しました。
徒歩圏といっても、大学からアパートまで歩いて40分くらいありましたけどね。記憶では家賃28,000円、最寄り駅は東海大学前より東京側へ1つ上った鶴巻温泉駅でした。
残念ながらスウェーデン語の勉強をマジメに取り組み始めてしまったことで、それまでスウェーデン語の授業のサボリ仲間として徒党を組んでいた友人たちと過ごす時間が減ってしまったりもしました。
スウェーデン語がちょっと分かるようになればスウェーデン語の授業を一緒に楽しめるようになるんじゃないかと考えて、友人に対して空いた教室でスウェーデン語講座の真似事をしてみたこともありましたけれども、やはりなかなかヒトの興味を動かすというのは難しいものでした。
今思い返すと、鶴巻温泉時代は毎日同じことの反復でしたけれども、それでも楽しい日々だった気がします。
余談その1。その頃はスーパーで買ってきたシマダヤのラーメンばかり食べてました。味のバリエーションは塩味か、しょうゆ味か、その選択くらい。ラーメンにとりあえずモヤシと豚の小間切れを入れて一緒に茹でればそれで充分。
ちなみに店長に大学時代に何を食べていたかを尋ねたら、食パンばかり食べていたようです。朝は食パンにトマトとチーズなんかを挟んで、昼は食パンにジャムを塗って、夜も食パン…だったら面白かったのに、豆腐かオニギリを食べていたとのこと。夜の方が、グレードダウンしてませんか。
余談その2。鶴巻温泉のアパートで初めて心霊体験をしました。寝ていたら金縛りにあって、幽霊にクビを締められるという体験。ジャマだと叱ったらスグに消えたのですが、あれは夢だったのか、ホンモノだったのか。
意外なことに「幽霊が出たら怖いな」というキモチよりも、「幽霊が出たらまた叱らなくちゃいけないのなら面倒くさいな」というキモチの方が上回っていました。なんか最近のニュースを見ていると幽霊より人間の方が全然恐ろしいですし。
さて。2年生後半の冬休み。夏休み明けから勉強を始めた自分のスウェーデン語がどれだけ通じるようになったのかを試したくて、武者修行として単身スウェーデンに乗り込むことにしました。
夏休みに訪れて以来のスウェーデン。しかし、今回はストックホルムでもなければ、研修旅行で滞在したブレーキンゲ地方でもありません。大学のスウェーデン人の先生であるペートラの故郷である、スウェーデン第2の都市ヨーテボリです。
次回から「初めてスウェーデンに行ったときの噺」より、「スウェーデンへの留学を目指した噺」にでもしますか。
つづきはコチラ。