スウェーデン語絵本の100冊読書メモ@012冊目:Ställ dig i kö!

多くのスウェーデン語絵本を扱うリッラ・カッテンが、自分たちで実際に読んだスウェーデン語絵本を紹介します。目標はとりあえず100冊です。お店では扱わない作品、または絶版の作品もあるために入手が難しい絵本も含みますがご容赦ください。

2013年出版(日本語版:2009年発表)

Ställ dig i kö!なんのぎょうれつ?

作:Tomoko Ohmura(オームラ・トモコ)
訳:Yukiko Duke

動物たちが何かの行列に並んでいます。この行列が何を待っているのかを知らない動物も混じっているようですし、もう待ちくたびれてしまっている動物もチラホラ。

行列の先頭に向かうに連れて、だんだんと動物も大きくなっていきます。肉食動物に挟まれた草食動物なんて、たまったものではありませんね。

50種類以上の動物が登場する絵本ですが、英語に音が似ているものからまったく似ていないものまで「この動物はスウェーデン語でこういう名前なんだ」という発見も楽しそうです。

いったいこの行列の先には何が待っているのか。ワクワクしながらページをめくりましょう。

自分はどれくらい日本の絵本がスウェーデン語に翻訳されているのかを把握していませんが、ほかにもスウェーデン語に翻訳された日本の絵本は出版されています。

絵本は出版される国の持つそれぞれの文化に基づいた内容であることも多く、たとえば”おしいれ”を舞台にした作品であったり、そういう日本的な文化が絡む作品はやっぱり異国での出版は難しいものなのでしょうか。

ほかにも「おばけでんしゃ(作:内田麟太郎)」という日本の絵本が「Spöktåget(スプークトーゲット)」というタイトルでスウェーデン語に翻訳されています。おばけが子どもたちのアイドルであることは世界共通なようです。そのスウェーデン語版絵本も自宅のスウェーデン語絵本図書館(自称)においてあるのですが、その紹介はまた今度の機会に。

今後も日本の絵本がスウェーデン語に翻訳されていたら、いったいどんな作品が「スウェーデンで売れる!」と思われたのかを知りたいので、積極的に手に取ってみたいと思います。

そういえば大学の時、自分のスウェーデン語の勉強のためスウェーデン人の先生に「100万回生きたねこ」をスウェーデン語訳したことを思い出しました。手元に残っていませんが、どんな感じに翻訳したのか当時の自分のスウェーデン語を読んでみたい。

ビョルネン・ソベル

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper

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