2017年6月から7月にかけて、北欧スウェーデンとフィンランドへおつかいへ行くことにしました。その様子を準備段階からまとめていきます。
日本でもマイナンバーが導入されましたが、スウェーデンではむかしから「Personnummer(パションニュンメル)」、つまり国民番号というものが使われています。
スウェーデンのネットで買い物をしようとすると、個人情報のひとつとして「国民番号を入力せよ」という指示がでてきて撃沈するパターンが多い印象です。スウェーデンのヒトたちにとっては便利なのかもしれませんが、スウェーデンの国民番号を持たない人間にとっては不便極まりない存在として多くの場所で見えない壁として立ちはだかります。
さて先日、スウェーデン国内の移動手段としてスウェーデン国営鉄道(以下、SJ)を利用しようと考えている旨を書いてみたところ、スウェーデン在住の方から「MTRという会社をご存知ですか?」という連絡をいただきました。(情報ありがとうございました!)
どうやらSJの線路を使って、MTRという鉄道会社も列車を走らせているようで、エリアは限られるもののキレイな新型車両で安く都市間を移動できることもあるということらしいです。それは使わない手はありませんなあ、ということで今回のヨーテボリとストックホルム間の移動時にMTRを利用することにしました。
MTRのサイトで予約してみる
MTRの予約サイトトップページ(https://mtrexpress.se)
MTRは香港の地下鉄運営会社をルーツとした会社のようです。よく調べていないだけかもしれませんが、何のイニシャルなのかはよくわかりません。
先進的なデザインの電車を走らせていることもあり、たしかにWEBサイトのデザインからもモダン性を感じます。ここに旅の日程や条件などをどんどん入力していきます。
しかし、第1関門。登録者の住所を入力するところで、自分の連絡先となり得る日本の郵便番号を入力しても受け付けてくれません。仕方がないから滞在先ホテルの住所をいれておきます。
あんまり推奨できないだろうけれども、とりあえずこれで次の入力項目に進めるようになりました。
そして、第2関門。電話番号を入れろと言うので国際番号をつけて入力したら、「ちゃんと”電話番号”をいれてください」というメッセージ付きでエラーになる。
いやいやいやいや!自分の電話番号はこれ以上でも以下でもなく、この番号ですから。とココロのなかで叫びながらも、どうしたものかと考えた結果、スウェーデンの携帯電話番号のフォーマットを調べて、「070-0000-0000」みたいなありえない番号を入力してみます。
どうやら冒頭の2桁が「07」から始まるかどうかだけをチェックしてスウェーデンの携帯番号かどうかをチェックしているらしく、エラーも出ませんでした。
自己責任であることは重々承知の下で次の入力項目に進みます。(ほかの項目入力時に国際番号付きの正規の自分の電話番号は入力してあるし)
結局、クレジットカードが認証されない
そしていざクレジットカード番号を入力する最終段階。
すると、「This card is not accepted」という英語が。これくらいの英語は自分でもわかる。これまでの試行錯誤はなんだったんだ。もうアカン。
ネットで調べてみると海外で発行されたクレジットカードをそもそも受け付けない設定になっていることがあるみたいですが、それに該当するケースなのでしょうか。フェリー予約時もシリアラインはクレジットカードが認証されて、ヴァイキングラインはNGというケースもありましたし、フシギです。
何にせよ、MTRに乗ることは今回諦めて、無難にSJで鉄道の予約をすることにしますが、もし選択肢がほかにない状態でクレジットカード受け付けてくれないとかのケースが出てくるとかなり面倒ですね。
いままでスウェーデン渡航時にこんなにネット予約で不便に感じたこと、あったかな。こんな小さなトラブルは個人旅行の醍醐味といえば醍醐味のひとつなのかもしれませんが、先が思いやられます。
ビョルネン・ソベル