スウェーデンおつかい旅 2017(夏)@第24話:今回のおつかい旅の総括(最終回)

2017年6月から7月にかけて、北欧スウェーデンとフィンランドへおつかいへ行くことにしました。その様子を準備段階からまとめていきます。

なんと無事に日本に着いてしまいました。最後の日に寝過ごして飛行機に乗れなかいとか、もっと何かスペクタクルな出来事でも起こると思ったんですけどね。ここまでが順調だっただけにそんな感じの帳尻合わせの大どんでん返しでもあるんじゃないかと勘ぐってみたり。これまで一人で旅行をすると財布落とすとか、電車に乗る日付を1日間違えるとか必ず何かをやらかしていたのに、今回は順調すぎて面白い事件が起こせずスミマセン。

まずは早朝にストックホルムから出発したときの様子から。ストックホルムのブロンマ空港(アーランダ空港じゃない空港もあるのだ)を午前8時に飛び立つ飛行機に乗るため、少し早めに午前5時半にホテルを出ました。

ストックホルム地下鉄中央駅を出たスグのところにあるセルゲル広場、早朝のため人影もまばらです。ちょうど朝日が逆光になっていましたが、いい感じの神々しさを醸し出してくれたのは撮影者のウデのおかげではなくiPhoneのおかげ。

ストックホルム中央からガムラスタン(旧市街)へと伸びるドロットニング通り。この誰もいない時間にガムラスタンに行けばゆっくり見て写真が撮れそうだなと思いつつも、さすがにいまからそんな無茶はできないために泣く泣く空港へのバスが出るバスターミナルへ向かいます。

バスも無事に乗ることができ、ブロンマ空港にも無事に到着。

ダメなボクシング選手じゃないけれども、いつも失敗するスーツケースの計量も今回は無事にクリアー。これまで何度空港のゴミ箱をいっぱいにしたことか。スーツケースの重量を量れるラゲッジチェッカーを用意しろというハナシですけどね。

本当は日本にいるあいだに買ってあったのですが、どこにしまったかわからずに持ってこなかったのです。そしてやっぱり不安になったのでストックホルムでも量販店でラゲッジチェッカーを買ったのですが、なんと電池がついていないという失態。おい、Clas Olsson!!

ほぼ体感で荷物の重量をコントロールしたのですが、23kgリミットのなか、見事21.5kgで切り抜ける。前回はチェックインカウンターのおばさんを激怒させたから(トラウマ)、今回もそんな事態になりやしないかと、もうヒヤヒヤでした。

ちなみにブロンマ空港は主に国内線や近隣の国へ飛び立つ飛行機が発着する、アーランダ空港よりもコンパクトな空港です。そのため飛行機の機体もコンパクトなプロペラ付き。そういえばムックのアタマにもプロペラ付いていますけれども、何に使うんですかね。

飛行機が宙に浮いたところで、最後のスウェーデンの姿を写真に収めようと、飛行機の窓を全開ギリギリまでに開け放ち、可能な限りに手を伸ばしてストックホルムの大地を撮影することに成功。スマホを落としてしまわないように、ちょっと手が汗ばみましたけれども、どうにかなりました。

…そう書いておけば3割のヒトが信じそうなくらいにそこそこ鮮明な写真が撮れました。何がウソだかわからない方のために最後に答えを書いておきます。

そんなこんなでついにこの2週間ほど続いた旅もおしまいです。謙遜は必要ないのかもしれませんが、こんなものでも読んでくださった方、ありがとうございました。できるだけリアルタイムになるよう毎日更新するように心掛けていましたが、自分でも数年後に「そんなこと考えていたか」なんて思いながら読むことをすこし楽しみにしつつ書いていました。旅程最後の方は披露からの眠気で意識朦朧ななか書いていたので、ちゃんと日本語になっていればいいのですが。

日報やらブログなどを書くことで、「読んでいます」という嬉しい言葉をいただく機会も増えた気がします。それを通じて新しい出会いの機会もいただけたり、「なんでもやり続けてみるものだね」とつくづく思います。いや、その前に「なんでも始めてみるものだね」ということが大事ですね。

スウェーデン語だって、大学のときに「これ、何に使うんだろう」と思いながら勉強を始めたものなのに、いまやそのスウェーデン語が媒体となっていろいろな方との出会いの機会をいただけているわけです。とりあえず始めてみるということって本当に大事だと思います。自分よりスウェーデンや北欧が好きな方はたくさんいますし、今後も自分たちのできる範囲でスウェーデンに関する情報を拾ってお伝えできればいいかなと考えています。

あと、自分が留守の間にも、多くにお店の常連さんの助けていただいたようでありがとうございました。こんなにいろいろと助けてもらったり気を遣っていただけるお店ってなかなかないんじゃないかと思います。今後もご迷惑をお掛けすることもあるかもしれませんけれども、これからも温かい目で見守っていただける店であり続けられるように努めていきたいと思います。

2代目が高校生になって一人で店を回せるようになったら面白いなと思うんですけど、そのころは干支が一周ちょっとまわっているんで、自分たちを含めてみんなの年齢が…ねぇ(笑)。そのときが来るまでリッラ・カッテンが続いていますように。よし、いいハナシっぽくなった。

今回の自分の個人的なミッションとして『スウェーデンの現状を見てくる』というものがあったのですが、それはまた別の機会に。どういうカタチにまとめようか思案中です。スウェーデンのいいところ&悪いところも両面ありますが、センシティブな問題も含むのでこういう場所で発表すべきものか否かも含めてどうしようかな、って。『みなさんにとってのスウェーデンってどんな感じです?』というテーマでトークカフェでも開くのもいいかもしれませんね。興味あります。

さて、次にスウェーデンにおつかい行くのはいつになるでしょうかね。そうそう、旅客用飛行機の窓が開けられるわけないじゃないですか。窓越しに撮ったんですよ。

最後に。読み続けていただいた皆様、改めてありがとうございました。

スウェーデンでお世話になった方々(アルファベット順):Carl, Erik, Erika, Eriko, Etsuko, Kanomathi, Kjell&Kerstin, Lisa, Rickard

ビョルネン・ソベル

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper

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