スウェーデン語の絵本屋であるLilla Bokhandelnはネットショップ。突然ですが、実店舗をひらくことにしました。
ここまでの経緯はこちら。
- 第01回:スウェーデン語の絵本屋がお店をひらく
- 第02回:本以外に何か売らないと
- 第03回:どこにお店を開こうか
- 第04回:神武寺というところ
- 第05回:お菓子の試作しています
- 第06回:名前をつけてやる
- 第07回:保健所に営業許可をもらいに
- 第08回:お菓子の試食させられています
- 第09回:Lilla Kattenのロゴをつくる
- 第10回:スウェーデンを感じる池子の森
- 第11回:内装工事がはじまりました
- 第12回:ステキな陶器のインテリア
- 第13回:オープンまであと2週間
- 第14回:プレオープンを目指してお店が(ほぼ)完成
- 第15回:プレオープンと感謝と
- 第16回:ついにオープンしました
- 第17回:オープンを迎えた週末を終えて
開店準備ブログと銘打ってきた一連の書き込みもそろそろ幕を閉じるべきでしょう。いつまでも「開店準備ブログ」を続けていては、「閉店セール!」の垂れ幕を下げっぱなしでずっと営業している店と同じですから。
普段のブログとはかなり毛色が違いますが、最終回はお世話になった方々への御礼を述べさせてください。お店の様子や自分が体験したことなどのお知らせは、今後も当ブログで続けて報告させていただきます。
「誰かに読んでほしい」というよりも「自分が書きたいから」という理由で書いただけなので、読んでもつまらないかもしれません。あえて画像も使いませんでした。
もしかするとまだ店長編として開店準備ブログはあるかもしれませんが、ビョルネン編は一旦ここでおしまいです。開店準備ブログが面白いと言ってくださった皆様、ありがとうございました。今後のビョルネン先生の作品にご期待ください!(雑誌の漫画の最終回ってこういう風に締めますよね?)
では、今後とも当ブログをよろしくお願いいたします。
リッラ・カッテンを作り上げてくれた2社に感謝
いつになるかは約束できませんが、店長がここまでに掛かったオカネについてそのうち書くかもしれません。とりあえず自分からはこの場で謝辞を述べたいと思います。
自分たちが神武寺に店を出したいと感じたきっかけのひとつで、この開店準備ブログでは何度も名前を挙げている「相談家具屋さん」の存在。そして相談家具屋さん経由でお世話になった大工工事担当のBINXさん。この2社がリッラ・カッテンの工事を楽しんでくれたことがとても大きかったのです。
「横浜市都筑区の工務店BINXさん」への感謝
相談家具屋さん経由で工事に入っていただいたBINXさん。普段から飲食店だったりファッションビルの店舗などの工事にも携わっていらっしゃるとのこと。とても心強い工務店さんでした。
代表の方が直接この現場に脚を運んで作業をしてくださったのですが、「この現場は楽しい」と言っていました。「なにが他の現場と違うんですか?」と聞いてみると、この現場は自由に作業できるのが楽しいということ。縛られたり制約が少ないリッラ・カッテンの工事現場は気楽でよかったみたいです。
しかも予算の都合でカットしていただくようにお願いしていた工事も、気がつけばほとんど工事をしてくれて。おまけに天井のスポットライトやレンジフードまで無料で提供してくださったり、店舗の玄関を形成するための木材まで余った材を提供してくれたり。積極的に店をいいものにしてくれようとしてくださる姿勢には、本当に言葉がありませんでした。
まだクーラーも付けられない物件における連日の暑い中での作業。それなのに夏の暑い中でカラムーチョ(辛さ8倍)なんて差し入れてしまって申し訳ない。
忙しい方だったので、スケジュールの都合でちゃんと挨拶もできずにお別れになってしまった状態ですが、近いうちに何かしらのカタチで御礼ができれば。ぜひ、ご家族で一度ご来店いただきたいです。
「相談家具屋さん」と「トンビ」への感謝
相談家具屋さんは木工教室を開いていまして、自分はかつてそのクラスに通っていた一人でした。
その木工教室に通うために訪れていた神武寺、空にはトンビが鳴いていました。
「トンビの鳴き声って、いいな」
これがきっかけで神武寺からほど近い金沢八景に引っ越すことにしました。
「神武寺って、駅前にコンビニがないってスゴイな(不便じゃないんだろうか…)」
これがきっかけで神武寺に洋菓子店でも開いたらおもしろそうだと思いました。金沢八景から2駅ですし。
とにもかくにも、相談家具屋さんが神武寺にあったことで自分の人生のベクトルが大きく変わったのは間違いないのです。
神武寺に洋菓子店を開こうと考えたら、まず相談家具屋さんに相談するのが自然な流れです。
予算がないことを申し訳なく思いながらも素直にそのことを伝えると、親身に相談に乗ってくれました。さすが「相談家具屋」の名前は伊達ではありません。ウチでも何かあれば「相談家具屋さんに相談だ!」というフレーズが何度もでてきました。
保健所の規定、目指す洋菓子店のカタチ、物件の広さ、そして予算。それらの要素が複雑に絡んだ結果、何度も図面を引き直していただきましたが、その度に打ち合わせで色々な提案も出してくださったり、当事者としてリッラ・カッテンのオープンまで深く協力をしてくれたのです。
現場管理の主担当になったJOEさんは、現場の状況をつぶさに把握してくれていて、自分たちよりもその物件の状況を細かく理解してくれていました。ほぼ毎日現場に来ては内装工事を行い、予算の都合で自分たちのDIYでつくり上げる部分についてはやり方を丁寧に教えてくださったり。この前、昼食としてあげたカップラーメン(サンマー麺)だけじゃお返しがぜんぜん足りていません。
それから自分の木工教室のときの主担当だった長岡センセや、初代相談家具屋さんの店長である黒田さん。仕事の合間を縫って手伝ってくれたり、休みの日にも立ち寄って進捗状況を見てくれたり、本当に神武寺という土地を選んでよかったです。
あ、黒田さんは新天地でもがんばってください!私信ですが、リッラ・カッテンのマグネ部としても今後ともよろしくお願いします。(マグネ部が何かはまだ秘密です)
ロゴを担当してくださった、ほんまさん
そしてお店の顔であるロゴを担当してくださった、詩人・絵本作家として活躍されているほんまちひろさん。
6月、突然の深夜のメールでのお願いから始まったロゴ制作にお付き合いいただきありがとうございました。いろんな方から好評をいただいてます!ご所望のキャロットケーキ、早く食べていただける日が来ますように!
スウェーデン語を教えてくれた、速水先生
大学の時にスウェーデン語を教えてくれた先生です。もうどうやってお願いしたのか憶えていませんが、学年で一番成績の良くなかったはずの自分にマンツーマンでスウェーデン語を教えてくれました。
先生への恩返しとして、このリッラ・カッテンを通じて少しでもスウェーデンに興味を持ってくれる人が増えますように!
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こんなに御礼を言ったり書いたりするのは、あとはもう死ぬときくらいでしょうかね。
mvh ビョルネン・ソベル