
スウェーデン洋菓子店のブログのようなものですが、スウェーデンがまったく関係ない話題ばかり。
「御魚ギャラリー」展示内容
- 19年04月09日(火)~19年05月31日(金)
『スウェーデンの学校の国語教科書展』
店外イベント
2019年05月11日(土)/12日(日)
東京都品川区 大井競馬場「第15回 東京蚤の市」
手紙社さんによる告知ページ2019年6月15日(土)/16日(日)
北海道札幌市 札幌競馬場「第1回 札幌蚤の市」
手紙社さんによる告知ページ2019年06月29日(土)
朝日カルチャーセンター横浜教室「講座:スウェーデンの夏至祭」
朝日カルチャーセンターさんによる告知ページ
スウェーデン語教室
ネイティブによる「スウェーデン語講座」不定期開催 11時30分~13時
※ 開催日についてはお問い合わせくださいリッラ・カッテン店長による「スウェーデン語講座」
入門者向け「スウェーデン語講座(ガイダンス)」のご案内
- 今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
- 【05月】18日(土)/23日(木)
今日の時間泥棒

次回の営業日は5月7日(火)となりますので、ご注意ください。
一応、店はこれからの連休9日間はクローズになりますが、自分も店長もそれぞれでやらなくちゃいけない仕事があるんですけどね。自分の場合、連休中はプログラムを書く仕事がメインなのですが、それが思いのほか楽しくて。プラモデルを組み立てるように、ロジックを組み立てていく作業。やっぱり自分はデザインよりもプログラムを書く方が好きなんでしょうね。
さて。1892年にオッティリア・アーデルボリによって描かれた絵本、「
昨日は「この絵本が描かれた時代の綴りが影響して『W』が失踪したんじゃないか」というハナシでした。よく考えたら、もうこの本のタイトルからして旧綴りでしたね。
きっちり説明しようとすると面倒なのでザックリ書きますが、この絵本のタイトルは「
ちなみに。調べてみると、日本では1868年から1912年までが明治時代でした。教科書に登場するような日本の作家でいうと、森鴎外の『舞姫』が1890年、樋口一葉の『たけくらべ』が1895年、夏目漱石の『吾輩は猫である』が1905年だそうです。
日本語でも明治時代の仮名遣いから現代仮名遣いへの変化が生じていることから、スウェーデン語でも同様の事象が起きていたとしても不思議ではありませんね。

さて。綴りの変化によって、この絵本の内容にも一部変化が生じました。「『W』失踪事件」もそうですが、今度は「『H』すり替わり事件」です。姉さん、またまた事件です。
まず1968年に印刷されたバージョンの『H』のイラストに描かれた植物から。コチラは「
気まぐれでスウェーデン語で書かれたポエムの翻訳も載せておきます。ちょうどスウェーデン人のリカードとスカイプで話す時間があったので、彼にも翻訳文が正しいかどうか一緒に見てもらいましたが、こちらは自分が翻訳したものそのままでOKとのこと。
まるで太陽のようにきれいに輝く。
さあ、いそいで、いそいで
くつもスカートも気にしないで。

こちらが1983年に印刷されたバージョンの『H』のイラスト。1968年印刷のものとまったく違うモチーフになっていて、「
この「
じゃあ「Hvitsippa」を「Vitsippa」に直して『V』に移動すればいいかというと、すでに『V』にはシロツメクサである「Väpling(旧綴り)」が描かれているので、それはそれで先約があるわけで。結果的に「Hvitsippa」が卒業してしまったんですね。
とはいえ。このヤブイチゲはスウェーデン人にとって
さて、こちらも日本語への翻訳文を。
春には山や丘の上で踊り咲く。
さあ、わたしのおちびさん
軽やかに自由に踊りましょう、春だしね。
当初は自分の翻訳では”ピンク”と訳していたところを、リカードから「ピンクではないかな?」と指摘して貰ったり(結果的に薄紅色にしたよ)、「dansa öfver」というスウェーデン語について翻訳のニュアンスをあーだこーだと意見を交わしたり、翻訳ごっこは結構楽しかったです。
この「Hvitsippa」は1枚売りせずに、全29枚セットのオマケとして付いてくる2枚のポストカードのうちの1枚になる予定です。つまり29枚セットを購入していただくと、セットにはポストカード31枚が入っているということ。
もう1枚のオマケポストカードについては、そんなに面白い逸話でもないですが。「
予定としてはこの大型連休のウチに店に届きますので、店頭に並べたらまた報告します。冒頭にも赤い字で書きましたが、当店次回のオープンは5月7日(火)でございます。