ビョルネンは時間泥棒@19年04月05日(金)

スウェーデン洋菓子店のブログのようなものですが、スウェーデンがまったく関係ない話題ばかり。

「御魚ギャラリー」展示内容

  • 19年04月09日(火)~19年05月31日(金)
    『スウェーデンの学校の国語教科書展』

店内イベント

  • 【満席】 19年04月26日(金)/27日(土)12時~
    スウェーデン伝統スクエアケーキ2種

店外イベント

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【04月】06日(土)/11日(木)/20日(土)/25日(木)
  • 【05月】18日(土)/23日(木)

今日の時間泥棒

展示の候補となる本を選びました

「毎月300円払ってもいいから、『荒川強啓デイキャッチ!』を復活させてくれないかな?」と思う今日この頃。

さて。週明け4月9日(火)からスタートさせる予定の『スウェーデンの学校の国語教科書展』ですが、いまだに準備が終わっていません。とりあえず明日並べて週明けに備えるけれども、スタート後もちょこちょこと手を加えていこうかと。まあ趣味の延長みたいな感じで「なんかやってんな」ぐらいの距離感で生温かく見守っていただきたく。

自宅から運んできた候補の中から展示作品を選んでいるうちに、国語の教科書以外にも一緒に展示したら面白そうな切り口が。第二言語としてのスウェーデン語の教科書とか、音楽の教科書とか、「ニルスのふしぎな旅」とか。国語の教科書に限定せずに、ちょっと他の分野も混ぜるかもです。


日本の国語の教科書は大人になってから改めて見てみるとどういう印象を受けるんでしょうね。もはや自分が小学校のころに読まされていた国語の教科書に何が載っていたかなんて覚えていないのですが。「ろくべえ待ってろよ」くらいかな(ストーリー憶えてない)。

スウェーデンにおける国語の教科書を論じるにあたって、本当は日本の国語の教科書のことを知っておいた方が比較論を展開できるのですが、そんな知識もなく。とりあえず「スウェーデン人にとって、リンドグレーンは国語の先生のような存在」という印象は強く受けました。ホント、スウェーデンにおけるリンドグレーンの存在は偉大なんだなということがよくわかります。

もう一人、近代のスウェーデン児童文学史におけるキーパーソンとして「Lennart Hellsingレンナルト・ヘルシング」という人物がいます。自分は彼のことを紹介する際、常に「スウェーデンの谷川俊太郎」と紹介するのですが、彼の存在もまた教科書のなかで大きな影響を与えていたことが伺い知れますね。

スウェーデンの学校に通った子供たちにとって、スウェーデン語の母はアストリッド・リンドグレーン、スウェーデン語の父はレンナルト・ヘルシング。そう言っても過言ではないのかもしれません。


今回の展示はスウェーデン語を勉強している方にとって、毒にも薬にもなるかもしれませんね。「結構一生懸命勉強してきたと思っていたのに、まだ小学生の教科書すら読めないなんて!」みたいな。

まあ、スウェーデン語の翻訳家を目指していたり、スウェーデン語を生業にしようとしている方ならともかく、小学生レベルの文章すら読めないからと言って愕然となる必要もないと思いますので。スウェーデン語の学習のために留学していたハズの自分も小学生レベルの文章読解でギリギリですから。

ポジティブに「よし、これくらいの文章を読めるようになってやろう!」という気概に繋げてくださることを願います。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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