ビョルネンは時間泥棒@19年02月06日(水)

スウェーデン洋菓子店のブログのようなものですが、スウェーデンがまったく関係ない話題ばかり。

「御魚ギャラリー」展示内容

  • 19年02月05日(火)~19年03月30日(土)
    『日本語に翻訳されたスウェーデン絵本展』

店内イベント

  • NEW 19年03月01日(金)12時~
    《再》スウェーデン洋菓子教室「セムラをつくろう!」

    洋菓子教室の詳細ページ

  • 《満席》19年02月13日(水)12時~13時
    お話会「日本に住んでみて感じたこと、気が付いたこと(仮)」

店外イベント

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【02月】09日(土)/14日(木)/23日(土)/28日(木)

今日の時間泥棒

ストックホルムで開催される古本市のお知らせ

なんか。メールでこんなお知らせが届いた。

どうやら日本語にすると「スウェーデン王立美術院」と呼ばれる施設のようですが、ストックホルムKonstakademienコンストアカデミーエンという場所で3月に古本市が開催されるとのこと。

何に登録した情報がきっかけとなって自分にこのお知らせが届いたのかよくわからんのですが、こういう古本市があることが知れてよかった。どういう雰囲気なのか分からないけれども、スウェーデン絵本や印刷物の掘り出し物が見つかる可能性のある場所は地球の裏でも足を運びたい。

ストックホルムでは秋ぐらいにも大規模な古本市が開催されるらしく、そちらについては少々聞き及んでいたのですが、まだまだ知らない古本市があるのかもしれませんね。

スウェーデンで自分が求めているジャンルを扱っている古書店を見つけることって結構難しいもので。古書店はネットによる情報発信が弱いので、ネットで検索してもあんまり参考になる情報がまとまっていないのです。だからこうやって直接見に行かないと出会えない本とかも結構眠っているんじゃないかと思うんです。

でも未知の古書店を1件ずつ当たっていくというのは、実際にやってみるとかなり非効率。ネットで見つけた何件かの古書店をピックアップして、実際に足を運んでみると純文学的な書籍ばかりが強かったり。スウェーデンにおける短い滞在時間のなかで、そうしたハズレの古書店を巡るだけでもタイムロスになってしまうわけです。日本と違って夜10時まで開いているというものではなく、アチラの店舗の営業時間は短いので、更に具合が悪い。

古本を探す際は意外と古書店よりリサイクルショップなんかに掘り出し物があったりするんですけどね。でもネットで見つけた片道1時間近くのリサイクルショップへ実際に足を運んでみたところで、ガラクタばかりで何も買わずに手ぶらで帰るなんてことも結構あります。

いい品物を仕入れられる”良い漁場”を知っておくことは、個人の輸入雑貨店では重要なんでしょうね。ウチは懲りたので、もうスウェーデンに直接買い付けなんか行かない。いい店を探すセンスないから。

エルサ・ベスコフが挿絵を手掛けた音楽の教科書

スウェーデンに直接買い付けに行かない代わりに、ネットでいいものを見つける技術を伸ばしたんですけどね。

この本、「Nu ska vi sjungaニュ・スカ・ヴィ・フュンガ(さあ、うたいましょう)」は、エルサ・ベスコフ展のときに店長がお話したお客さんから「コレって今後入荷しませんかね?」と尋ねられたというハナシを聴いて取り寄せました。

童謡作家のアリス・テグネールさんを中心に編纂された低学年向けの歌集で、スウェーデンの教師を介して全国の生徒たちに掲載してほしい曲のリクエストを募って掲載曲を決めたという本。本文中には楽譜もあります。そこにエルサ・ベスコフが全面的に挿絵を手掛けたのです。現在も新本が手に入りますが、2色刷りのレトロな挿絵にはやはり古い年代の印刷が似合う。

特にそのお客さんの連絡先を聴いているわけではないのできちんとその方の手に渡るかどうかは未知数ながら、具体的な「欲しい」という声があれば、できるだけ気にするようにはしています。あ、もしこの本を希望した記憶のある方がコレを見ていて、まだ購入をご希望でしたら何かしらのカタチ連絡ください(テキトー)。

値段は5,200円(税抜)になる予定ですので、そこを含めてご検討いただければと。準備ができたら店頭やネットショップに並べたいと思います。

今回取り寄せたのは、1953年印刷のもの

ちなみに。いただいたリクエストに対してスグに応えられるというわけではないです。ピンポイントで1冊だけ取り寄せると、送料がバカ高いので、買いたいと思える本を複数冊所持している古書店が見つかれば仕入れています。

スウェーデン語の本で探しているものがあって、「もし手に入るのであれば金に糸目は付けない!」ということであれば相談には乗ります。もう手に入らないという品も多いですけど、過去にも何件か個別に取り寄せたこともありました。商品代金、為替レート、日本への送料、国内送料、当店がいただく手数料、諸々含めると、最低でも4,000~5,000円くらいにはなりますけどね。

それでもお店としての利益は微々たるものなんだから、古本屋として一本で生計を立てている方々はスゴいなと。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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