ビョルネンは時間泥棒@19年07月24日(水)

スウェーデン洋菓子店のブログのようなものですが、スウェーデンがまったく関係ない話題ばかり。

「御魚ギャラリー」展示内容

  • 19年06月11日(火)~19年08月02日(金)
    『インゲル&ラッセ・サンドベリ夫婦作家の絵本展』
    ※ 今回の展示にて「御魚ギャラリー」での展示は終了です

店内イベント

  • 19年08月23日(金)/24日(土)11時30分~13時00分
    【満席】 ザリガニパーティー

スウェーデン語教室

今後のガイダンス開催予定日(いずれも16時~17時)
  • 【08月】03日(土)/08日(木)/17日(土)/29日(木)

今日の時間泥棒


写真=EVA BILLOW – Bilderbokskonstnär och förfatare(Elina Druker/MAKADAM FÖRLAG) 13ページより

あと1か月でオープンから満3年、つまり3周年です。

去年の周年記念にはノベルティをつくりましたが、今年も一応何かしら考えています。相変わらず今回もデザインに関しては助力をいただいております(今日も長々と打ち合わせにお付き合いいただき、ありがとうございました)。

具体的に何をつくるか、まだ確定的ではないので明かせませんが、アンチプラスチックの流れに乗っかったモノにしたいとは考えています。個人的には、プラスチックの存在が悪ではなく、それを平気でポイ捨てするようなヒトが多いこと自体が悪だと思うのですが。きっと自分も人生の中で多かれ少なかれ、たとえばレジ袋が風に飛ばされたりなどで無意識にプラスチックを野に放ってしまったこともゼロではないのでしょうけれども。

スウェーデンでは飲料のペットボトルに対して保証金が付けられているのって、有名ですかね。スーパーとかで、たとえば500mlのコーラのペットボトルを買うと、商品代金のほかに2クローナ(20円強)ほどのお金を追加で払わなくてはいけないのです。そして、飲み終わって空になったペットボトルをスーパーに持っていくと、保証金が戻ってくると。

むかし日本でもガラス瓶に保証金が付けられていたのと同じことが、スウェーデンのペットボトルで行われているわけです。スウェーデンに行く度に「なんでこれを日本でできないかな」と疑問に思いますね。保証金が付けられていれば、そもそも捨てるヒトが減るのはもちろん、拾って集めるヒトもでてくるのです。

大学の研修旅行で2学年分の生徒がスウェーデンに赴いた際、同級生のウサノくんがストックホルムで各所のごみ箱を漁ってはペットボトルを拾い集めて喜んでいましたが、その様子を見て「ストックホルムにも浮浪者の縄張りがあるかもしれないんだから」と諭したのを覚えています。まあ何事もなかったけどさ。

で。今回のノベルティのデザインを考えるにあたり、「こういう風なイメージを持っています」と伝える際の参考の1つに挙げたのが、写真にある「Eva Billowエーヴァ・ビロウ」という絵本作家の作品の一部でした。個人的にはスウェーデンで一番好きな絵本作家(挿絵作家)です。

彼女の作品は、(多分)3作品ほど日本語へも翻訳されています。


このイラストを参考に挙げたわけではないのですが、彼女のイラストはこんな感じ。個人的には「さくらももこ風」と捉えています。

伝記が出版されるほどの人物ながら、スウェーデンでそれほど大きな知名度を得ていた作家というわけでもないので、出版数もそれほど大きいものではなかったのでしょう。古本市場において彼女の作品を見つけることは困難なのですが、そこにまた趣を感じるもの。

ネット上に彼女に関する情報はほとんど記されていないので、彼女の生い立ちを知るには、唯一出版されている240ページほどの分厚い伝記本を読むしかないのですが、如何せんその本のスウェーデン語がまた抽象的で難しい。はてどうしたものか。

とりあえず、理解できるところだけ抜粋して読むのもありかな、と。

リッラ・カッテンの絵本、雑貨、あと雑用を担当。本を読むことよりも、大量に並んだ背表紙や古い本の雰囲気が好き。つまり、あんまり本は読みません。葛飾出身の日本人。インスタグラムは「@lillakattenpaper
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